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2006年2月14日 (火)

心配なカナダの環境

 朝日新聞、編集委員竹内敬二氏の署名記事。

 昨年、モントリオールで開かれた京都議定書のCOPMOP1で、大活躍したマーチン首相(自由党党首)であるが、1月の選挙で負けた。勝ったのは、ハーバー保守党党首。ハーバー氏は、京都議定書嫌いで知られている。「カナダが署名した最悪の国際条約だ」「政権についたら独自の削減目標を作る」といった発言をしている。

 同様の発言をクリントン政権の時代に、ライス長官(そのときは大学教授)がしている。

 ライス氏とハーバー氏の共通点は、自国の利益を優先して国際協定を考えること。現実に、カナダは削減目標の達成が難しいことも背景にある。温暖化ガスの排出は、90年当時に比較して、なんと24%も増えている。

C先生:日本はダメだダメだと言われつつ、90年比7.4%程度の増加なのだから、カナダは厳しい。恐らく、京都議定書の枠組みから降りるだろう。これは大問題。一方、米国の増加率は、13%でカナダよりもマシ。

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コメント

それより問題は中国じゃないでしょうか。おそらくかの国ではマトモな統計すらできないと思いますし、仮にできたとしてそのまま発表するとは到底思えません。

言論の自由も思想の自由もなく、専門家としての誇りも否定するよな体制をまずどうにかするのが「環境問題」なのではと思うのですが。

投稿: SLEEP | 2006年2月16日 (木) 18時36分

 議定書がらみの話では昔から疑問なのだけれど、排出削減率(というより、現実には大半が排出増加率)と称して発表される数字、どれくらいの精度があるんだろう?

 積算から漏れている部分はないの?

 どなたか博学の士のご教示を請う。

投稿: 与太郎 | 2006年2月19日 (日) 17時53分

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