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2006年4月11日 (火)

ネパール、デモに数万人

 ネパールのギャネンドラ国王は、昨年2月、全閣僚を解任し、強権支配に乗り出した。主要7政党と反政府武装勢力の共産党毛沢東主義派は反国王勢力の結集をはかった。昨年9月には、毛派が停戦を発表。しかし、国軍による掃討作戦などを背景に、今年1月、停戦を破棄。国王、政党、毛派の三すくみ状態。

 主要政党7党は、10日、6~9日までの予定だったゼネストと抗議活動を続行した。一般市民にも自発的な参加者が出ており、王室政府への不満が顕在化しつつある。政府は、10日もカトマンズなどデモの激しい都市に外出禁止令を発令。

 ネパール憲法では、国王が国軍の統帥権をもち、「憲法が機能しない」と判断すれば、完全に行政権を掌握できる。国王の権力乱用を許さない新たな憲法制定を求め、政党と武力闘争を続ける毛派は一致した。しかし、一般市民は、暴力をやめない毛派に否定的と言われてきた。実際、1月に政党が大集会を計画し、政府は外出禁止令を出して押さえ込んだとき、デモに市民の姿はほとんど無かった。

 しかし、今回はデモに数万人が参加。デモの列に加わったり、遠巻きに見守る市民の姿が目立つ。

 国民には、全権把握した国王がなんとかしてくれる、という幻想があった。しかし、状況は悪くなるばかり。国王は、単に、自分に権力を集中したいだけだ、と気づき始めた。

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