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2006年4月14日 (金)

BSE専門委員会委員

 輸入再開慎重派の6名が交代した食品安全委員会のプリオン専門調査会。

金子清俊氏(東京医科大学教授)
 辞任は抗議のためではなく、本業に専念したいからだ。リスクを科学的に評価するには、諮問自体が論理的で、科学的にも妥当でなければならないということだ。
 諮問は、BSEの管理体制ではなく、米国産輸入牛肉の評価を求めた上、(1)背骨などの特定危険部位が米国内で完全に除去されているものとみなす、(2)感染リスクが低い若いとみなす牛だけを対象とするという条件付だった。
 リスク管理の重要なポイントを骨抜きにする条件を付けておいて、食品安全委員会に「科学的評価をして欲しい」と求めてくる姿勢は、理解し難かった。
 リスク分析の専門家も参加すべきだということを痛感している。科学的な研究評価を、彼らが別の角度から評価すれば、リスクに対する認識が深められる。彼らを中核に、特定の分野の専門家が集まる方式でもよい。彼らがリスクの取り方の基準を作れば、食品安全委員会の各部会に「共通のものさし」ができる。
 そんな基準があれば、食品安全委員会は、「リスクがある情報」を開示できる。国民が「限りなくゼロにすべきだ」と求めれば、「コスト増をどう判断するか」と問題提起もでき、「リスクコミュニケーション」が図れるようになる。
 例えば、省庁を横断的に網羅する「食品安心委員会」のようなリスクコミュニケーション組織を設けて、リスクの評価や管理について、ふだんから情報開示していれば、信頼性もさらに高まるだろう。

C先生:リスクコミュニケーションに過大な期待があるような感じもする。しかし、前半部分だが、リスク評価では、前提条件があって駄目ということではない。「リスク管理のポイントを骨抜きにする条件を付けておいて科学的評価をして欲しいと求めてくる姿勢は理解し難い」、というがそれが理解し難い。リスク管理とリスク評価は違うのだろうか。リスクを評価し、それが一定値を超えないように管理するのがリスク管理なのではないか。

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コメント

金子氏のコメント(編集されている?)は私にも分かりにくいですが、おそらく氏の言われる「リスク管理」とは広い意味での「管理」、すなわち "Risk management" であって、C先生の仰るのは同じ「管理」でも( "Risk management" の中の一手法としての) "Risk control" に当たるのではないでしょうか?

投稿: むらせ@DGCbase | 2006年4月16日 (日) 23時55分

金子氏のブログには未編集版と思われる文章が出ていますが、これを読んでもやはりわかりづらいです。
http://kirakunihitorigoto.cocolog-nifty.com/

投稿: しげみ | 2006年4月17日 (月) 13時50分

リスクコミュニケーションの定義がよく分かりませんが、危険性を相互認識すると捉えれば、BSEに関しては既に確立しているように思います。 そういった意味では、「米産牛肉、解禁への動き急」のC先生のコメントが有意義と思います。

先ず、金子氏が否定した「(1)背骨などの特定危険部位が米国内で完全に除去されているものとみなす、(2)感染リスクが低い若いとみなす牛だけを対象とするという条件付」の討論には、結論の前に大前提として明示し、それでも牛肉にリスクがあるのかどうかを検討すべきであったと思います。

輸入再開に向けた政府誘導の討論との批判もありますが、先の大前提に関するリスクは政府が負うのですから、釘を刺しておけばよいと思います。その為に結論に前置きを付けるのです。

今回の騒動で政府の対応が2分化していると聞きます。
これは各方面の議論の賜ではないでしょうか?
そして今考えなければならないのは、国産牛は本当に安全か?と言うことだと思います。 これこそが、金子氏に依頼された検討課題であったのではないでしょうか?

投稿: 環蛙 | 2006年4月17日 (月) 18時06分

やれやれ、
ここで話すことじゃないような気がします。

直接、金子さんにメールする。
直接、金子さんに電話する。
直接、食品安全委員会に電話をする。
直接、厚生労働省に電話をする。
直接、農林水産省に電話をする。
直接、内閣府に電話する。
それが、疑問を持った方の、まず、すべきことです。

失礼しました。

投稿: ジョナ | 2006年4月17日 (月) 21時15分

上にもあげた金子氏の個人サイトには「BSE低度汚染」を恐れている、というような記載があるのですが、これがまたよくわかりません。「今までに何度か議論になった」ということですので、氏が食品安全委員をつとめておられたときに議論になっていたということなのだと思いますが、具体的には何を恐れるということなのか。「目先にとらわれて本質を忘れた結末はどうなるか、将来手痛いしっぺ返しが来ないことを願う」とも書かれていますが、具体的にはどういうしっぺ返しが、現時点でどのくらいの確率で予測できるのか。現時点での予測が正しいとは限りませんが、何らかの予測を立ててそれに基づく行動をとり、今後その予測を必要に応じて見直す、というのがリスク論的な味方だと思うのですが、金子氏の発言を見ていると、結局BSEに関するゼロリスクを求めていると思われ、リスク評価、リスクコミニュケーション、といったことの内容を、このサイトで語られているような意味として理解しておられるようには思えません。

投稿: しげみ | 2006年4月27日 (木) 12時18分

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