6月12日: 水は答えを知っている
テクノラティジャパンで、このところもっとも検索されている言葉として、「水は答えを知っている」がトップだった。倖田來未さんが金スマで話したのが直接の原因らしい。
ほめられたり、感謝されれば、人間は嬉しい。綺麗だね、と言われればますます綺麗になり、ハンサムだね、と言われればますますハンサムになるのは、人間にとっては真理。
しかし、水には、残念ながらそんなことは無い。バカヤロウと言いながら凍らせても、キレイな結晶ができる場合にはできるし、できない場合にはできない。
ごはんも腐るときには腐るし、腐らないときには腐らない。
江本氏自身も、この話は、単なるファンタジーだと認めている。
この本が問題になるのは、「言葉には波動というものがあって、、、、、、」、という主張をして、江本氏自身が、いんちき波動装置を信じられない高額で売って商売していること。すなわち、言葉のキレイさに比べ、実体がキタナイこと。
さらに、問題なのは、この本の記述には、人をコロリと騙す何モノかが含まれていること。そして、水がそんなものだと信じることは、その人が受ける科学教育にとって悪影響を受けるから。
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コメント
家を建てるならドラえもんに聞け
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4569649521/503-7569564-1787151?v=glance&n=465392
の中にも「炊いた御飯を3つに分けて、ありがとう/馬鹿野郎と声をかけたら……」という記述が出てきています。
ご丁寧に「何度も同じ実験をしていますが、同じ結果が出ます」と書いてあります。
おまけに、その実験の様子をビデオにとって協力会社にばらまいたそうです。
職人さんと発注主とがお互いに挨拶を交わすということは、何の問題もないどころが有益だと思いますが、その理由付けをこの実験に置いているところがなんとも頭が痛いです。
投稿: 高橋 | 2006年6月13日 (火) 00時36分
この本の影響で人や環境に優しい人が増えたら
江本氏に感謝しないといけないのでしょうかね?(笑)
こんなことはありえないとわかってる人でも
この本を評価する人が結構いる気がします。
ありえないけど信じたいとかよい話だと言う人を見かけます。
この場合は内容を信じてるわけじゃないので
どうしたらいものか困ることになります。
投稿: YS22 | 2006年6月14日 (水) 19時53分
日本物理学会2006年秋季大会(9月20日(水)―23日(土)、奈良女子大学)で「言葉が水の氷結状態と水中元素濃度に及ぼす影響」という発表があるらしいです。
情報元:事象の地平線
http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/blog/index.php?logid=2070
専門の学会でこんな発表ができるなんて…絶句です。
学会側は何を考えているのでしょう?
投稿: aji | 2006年6月14日 (水) 22時31分
> 専門の学会でこんな発表ができるなんて…絶句です。
> 学会側は何を考えているのでしょう?
一般に学会で発表できるか否かについて審査はありませんので、仕方ないです。学会発表は一種の「たたき台」ですから、発表後に「どのようにたたかれるか」が重要ですね。むしろ、内容を発表前に「選別」する方がいろいろな意味で良くないと思います。
一方、論文の投稿には査読(審査)が入ります。しかし、基本的には「内容が論理的かどうか」が重要であり、「(発表者の責任において)発表して世に問う」という性質は学会発表と同じです。
投稿: むらせ@DGCbase | 2006年6月15日 (木) 01時58分
むらせ@DGCbase様
>むしろ、内容を発表前に「選別」する方がいろいろな意味で良くないと思います。
そのとおりですね。あまり良く考えないで学会側を責めてしまったことについては謝ります。申し訳ありません。
しかし、いかに内容が論理的でなくたたかれたとしても、そこには学会発表したという実績が残り、その内容は、それをビジネスに結び付けたい人々によって、いかにも学会で認められたかのように宣伝されるわけです。学会とは縁のない生活をしている方は、この宣伝内容を正しいと信じてしまうと思います。
「学会発表や論文掲載の事実があっても、それは内容を世に問うただけである」ということに、内容を信じる前に気づき、自身で判断できるか?となりますが、かなり難しそうです。
投稿: aji | 2006年6月15日 (木) 20時26分
倖田來未を馬鹿にすんじゃね
よ
投稿: 消えろ | 2010年8月 2日 (月) 22時31分