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2006年6月12日 (月)

6月12日: HPをアップしました

 昨日アップしました。今回は、前回の続きです。「もったいない」続編。

http://www.yasuienv.net/

ご批判・ご提案をよろしくお願いします。

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コメント

今回の内容と直接関係はないのですが、蒸し暑い時期になりましたので、みなさんエアコンの利用に少しばかり配慮をしていただけたら、と思います。どういうことかというと、“設定”をできるだけ「冷房」(「除湿」ではなくて)・「強風」(「弱風」ではなくて)をお勧めしたい、ということです。「除湿」はエネルギーを食いますし、「弱風」は熱交換効率の点で「強風」に劣ります。もちろん絶対これらの設定にしてはいけないと言うわけではありませんが、常時の設定としては、原則「冷房」・「強風」としたいところです。(以上の点につき、くわしくは北原博幸『賢いエアコン活用術』技報堂出版2003http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4765544370/qid=1150293719/sr=1-2/ref=sr_1_10_2/249-8347335-2717131 をご参照あれ。)

投稿: 原口 | 2006年6月14日 (水) 23時19分

今回のA君、B君、C先生の話の展開は読んでいて辛いものがありました。 京都議定書に関する2005年版記事ではアメリカが参加しないことを快く思わない内容なのに、今回の論調では経済優先で議定書批准拒否を推奨するかのようです。 地球温暖化防止も聖書であり、批判すべきとのお考えでしょうか?

投稿: 環蛙” | 2006年6月15日 (木) 17時57分

今回,賛同できない部分が数箇所。

なぜRoHSを目の敵にしなくてはいけないのか。
物には許容濃度というものがある。大気中に満遍なく
散らされた鉛と高濃度で廃棄され土壌や水を汚染する
可能性のある鉛と・・・総量のみで比較するのは正し
いとは思えません。回収すれば良いとのことですが,
電化製品に使われている物質の中から鉛を適正に回収
するにはどれだけコストがかるか?だれが負担するか?
発生源を絶つという方法はもっとも有効な手段の一つ。
発生したものを回収するほうがもったいないです。
RoHSの中でも鉛だけ,さらに半田のみの話でRoHS全体を
もったいないと評価するのも不公平さを感じます。
私はRoHSは良いきっかけだったと思っています。
RoHSにてあれほど強硬な姿勢を出してもらったおかげで
日本のメーカーは本気で対応できたのだと思います。
海外の法律だから良いというわけではないですが,もし
これが国内の法律だったらPSEと同じような末路になって
いたのでは無いでしょうか? RoHSも例外項目が多く
設けられていますが技術的な問題がある部分です。
PSEのようにお役所が法律の抜け道へ案内するといった
馬鹿げた結末にはならないですね。

話変わってエレベーター
あれは確実に設計不良ですよ。設計思想からフェイル
セーフという部分が欠落していたとしか思えません。
故障したときは安全側に壊れる。
安全が重要視される製品にとっては決して外しては
いけない部分であり,これを外している以上,メーカー
の責任は極めて重大だと思います。
この期に及んで「設計に問題はなかった」という見苦しい
言い訳をしているようではこの後の結末は見えています。

投稿: STONE | 2006年6月15日 (木) 21時33分

環蛙さま

今回のHPでの「もったいない」では、京都議定書の件を議論していないのですが、なぜ、京都議定書遵守を否定しているという感じを得られたのでしょうか。

京都議定書は、遵守すべきだと思っております。そして、これは、地球を磨り減らすという「もったいない」ではないのですが、京都議定書がらみだと、排出量取引がもっとも「金銭的にもったいない」、と考えています。それなら、やはり京都議定書の枠組みとして認められている別の方法、すなわち、30%増しにして借金として、次の約束期間に持ち越すのが、日本人のメンタリティーを考慮すると、最善の対応だと思っております。

排出量取引は、世界全体としての温暖化ガスの発生量は全く減らさないで、なぜか免罪符という紙切れを数100億円出して買うことですので、これだけは止めたいと思います。

このぐらいの金額でも、高度の省エネ技術の開発に投資すべきでしょう。

いずれにしても、京都議定書の枠組みの中で、すべて対処すべきだという考え方は全く揺らいでおりません。

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STONEさま

RoHSは、元素を禁止するなどという「人類の奢り」を含む法制度であることから判断して予想通りとは言え、現状ですでに余りにも例外規定リストが長くなりすぎていて、RoHSの科学性に欠陥があることを露呈していると判断しております。すでに、レベルとしてはPSEの行政対応と同程度になっているのではないでしょうか。

鉛フリーハンダは、RoHSの中では、規制の有効性を証明する優等生ということになっていますが、ハンダに使用されている程度の鉛で生ずる健康リスクは、ヒトにも生態系にも、また現在でも将来にも、さほどのものにならないものと考えられます。有鉛ガソリンによって大気中に放出された鉛は、米国では、700万トンとも言われ、これは、RoHS規制対応以前にハンダに使用されていた鉛の数100年分に相当します。有鉛ガソリンは、米国では60年以上、ヨーロッパでは、70年以上使用されました。しかも、EUでは、2000年になってやっと禁止をしましたが、これも、RoHSへの対応とは全く矛盾した行為です。

それは、EUの自動車産業の重視と、日本などからの輸入の多い電子電気機器は、EUでは、それほどの生産額ではないという産業構造を反映しているものと思われます。要するに、自己都合です。

自動車の排気によって大気中に放出された鉛は、微粒となって直接肺から吸収されるため、金属(ハンダ)として埋め立てされる場合に比較すれば、血中濃度に反映する可能性を考えると、1000倍以上危険だと考えられます。

米国のデータですが、1970年代の鉛の血中濃度は、15μg/dLを超していました。その影響ですが、成長期の血中濃度が10μg/dL上がるごとにIQが7.4下がるという主張もあります。1970年ごろ米国の都市で生まれの人々は、知能指数が本当に低いのか、この主張もどうも怪しいようにも思いますが。

ガソリンへの四エチル鉛の添加を止めた直後から、米国での血中濃度は低下を始め、1999年には、2.2μg/dLという値になっており、この値は、地中に存在している鉛から食物・飲料水経由で体内に取り込まれる鉛のためだろう、と考えられており、この値も、土壌表面における有鉛ガソリン起源の鉛濃度が低下するにしたがって、もう少々低下するものと考えられます。

鉛は、土壌中には、自然なレベルとして、15~30ppm程度含まれており、これが決定的に増加しない限り、ヒトの健康リスクには影響が無いでしょう。有鉛ガソリン起源の鉛のために、道路に近いところでは、5000ppmなどというとんでもない濃度の場所があったようです。

一方、鉛フリーハンダは、Agを含む組成が普通品。しかも、クリームハンダ用としては、希少元素であるInが加えられることもあり、資源枯渇面でのリスクは、スズ-鉛系の比ではないのです。

しかも、安全なのだからリサイクルしないで廃棄しても大丈夫、という主張をすることは、枯渇可能性の高い元素の無駄をますます加速することになって、全く賛成できません。

むしろ、鉛を積極的に使って、有害物を含むからリサイクルをするという発想をした方が、より持続可能である、と言えそう。

例外規定の対象としては、鉛蓄電池を厳正に管理することが絶対的に必要。さらに、CRTのファンネル部とパネル部を接合している低融点のハンダガラスあたりは、水に溶解する可能性が高いので、要注意。

金属鉛は、かつて水道管に使われていたように、中性の水に対する溶解度は、非常に低い。しかし、それでも、水道管の鉛が無くなると同時に、水道水中の鉛の濃度規制値が厳しくなりました。

CRTのファンネル部分も量的には多い。PDPのリブを作るのに使われている鉛ガラスも、量が多そうなので、問題になる可能性あり。

ということで、鉛ハンダを例外規定にして使用を認めたとしても、ヒトの健康リスクの総量はほとんど変わらないのではないか、と思われます。むしろ、資源枯渇リスクは、無鉛ハンダに変更することによって、格段に上がったものと判断しております。

日本メーカとしては、RoHSとは、あくまでもEUの予防原則の適用による一方的な規制であり、合理性は無いという態度を取り続けるべきだと考えます。

それはそれとして、しっかりRoHSに対応するのは必須であり、文句は文句、対応は対応と区別することが戦略上も極めて重要であると思われます。自己都合的な要素が多いEUに甘い顔をしてはいけないと考えます。

同時に、自国内の規制は、リスクを基準として判断をする合理性・科学性を自慢すればよいのではないですか。

投稿: C先生 | 2006年6月16日 (金) 00時32分

まだ何があったかもわからない段階から
マスコミを中心として何が原因か探し”ごっこ”をし
印象だけで悪と決め付けそこをみんなで袋叩き。
こんなことばかりやってる。
こういう姿勢は真実からは遠くなるばかり。
こんなことに費やす時間、テレビの電気も無駄でもったいない。

投稿: pe | 2006年6月16日 (金) 00時35分

B君:(11)地デジでブラウン管テレビがゴミ。・・・産業育成と環境負荷のどっちを取るか。現状では、産業育成が取られる。

環境教育、地域環境NPOに共通の「問題ある問題意識」
(5)経済的・政治的な枠組みと消費生活あるいは環境問題との強い連関を意識しない(わざと?)。

C先生、これらの文面から一番最初に頭に浮かんだのがアメリカの京都議定書批准拒否の理由でした。同じ論調ではありませんか?そして次の言葉です。

(4)一旦、何かが聖書になると、いつまでも聖書である。その批判ができない。

投稿: 環蛙” | 2006年6月16日 (金) 09時06分

・有鉛はんだについて
淡水アクアリウムでは(最近は敬遠されやすいですが)錘として鉛を結構使います。
水草に巻いたりできるように薄い紙状のものなんかもあります。
そして、最近の熱帯魚水槽は主に弱酸性の水質を維持するのが基本です。(南米系の生態がメインのため)
このような状況ですから、水道管に鉛管を使う以上の鉛溶解が起こっているのはまず間違いないでしょう。
水槽の水は基本的に溜まり水ですしね。

でも、小魚も小エビも水草もこれといって悪影響を受けているようには見えません。
まあ、食物連鎖による凝縮とか種の違いもあるので、一概には言えませんが、金属鉛が環境に及ぼす影響ってそこまで大きいものではないという証拠でもあるんじゃないですかね。
釣具の鉛や散弾の鉛が問題になるのは、鳥などが直接「食べてしまう」からで、環境中に埋没するのと直接食べるのでは影響が大きく違うでしょう。
というわけで、総量もかなり限られていて、さらに合金になっているはんだまで規制するほどではないと私も思います。

・産業と環境
二次産業はどうしても環境をすり減らして成長するものですから、この辺はバランスをどうとるかというのが問題だということになるでしょう。
そういう意味で、環境負荷が甚大でない場合はある程度目をつぶって産業育成を推進するという方向も仕方ないと思いますよ。
極端に環境ばかりを重視すると、それこそ「江戸時代のような暮らしに戻れば…」っていう話になってしまいますので。
C先生の決まり文句である「軟着陸」を目指すということになるかと。

ただ、地デジ移行による効果については産業育成というよりも電波帯域の有効活用のほうが大きいと思います。

まあ買い替え需要による経済効果=産業界にお金が流れる=産業育成という考え方もできますが、一時的な需要拡大では設備投資も雇用促進も限定されるでしょうから。

また、根本的な部分ですが、私は別に必ずしも経済が右肩上がりである必要は無いと思っています。
デフレは悪者だといわれますが、社会構造がデフレに最適化されれば別に悪者でもないように思いますし。
デフレが続けば円安になるでしょうが、逆に日本の場合はある程度円安になったほうが食料自給率も高まり、輸出産業も活性化して良いんじゃないでしょうかね。

・携帯電話の買い替えサイクル
これについては産業育成の効果があるからと仰っておられますが、むしろ海外市場への進出を阻害しているという面もあるのではないですか?
製品コストが高くてもインセンティブで売値が下がりますから、海外企業の端末と違って価格競争力がまるでありませんし、国内特化の技術ばかり追いかけているので海外の実情に即した端末も作れないでしょう。
それが証拠に、日本企業の携帯電話はGSM圏のソニエリ(これを日本企業と呼ぶかどうかは微妙ですが)、京セラワイヤレス(こちらも米国法人ではありますが一応京セラグループということで)がCDMA圏である程度のシェアを持っているのと、i-mode採用のごく一部のキャリアでNEC等の端末を扱っているくらいで、東芝など一部の企業は手を出して失敗し撤退していますね。
結局、GSM(含むW-CDMA)で欧(米)企業、CDMAで米韓企業が大半のシェアを握っています。

まあ、最近では家電全般でも海外では日本企業のシェアは低下傾向で、韓国勢に押されっぱなしですがね…
#日本企業でブランドイメージから客が付くのはSONYくらいですから

PC分野での失敗(こちらは日本語の問題もあったのである程度仕方ないとはいえますが)の轍を再び歩もうとしているように私には見えます。
独自規格/独自の商法での囲い込みは初期の産業育成には良くてもずっと続けると弊害しか生まないと思います。
過保護に育てると子供が自立できないのと同じかと。

そういう意味で、産業育成という面は弱いと思います。
であれば、短いサイクルでの端末の買い替えは単なる無駄以外の何者でもないかと。
#むしろ最近の国内端末は新機能過剰にも思えますし

投稿: B-51 | 2006年6月16日 (金) 12時22分

我が家では、前のテレビが壊れたタイミングにデジタル対応テレビを買いました。当時デジタルチューナー内蔵なるものは見当たらず、しかし地デジ移行の話はあったもので、店員の勧めもあり、将来チューナーを買い足せば済むデジタル対応のテレビの方が長持ちするだろうとの判断でした。
しかし、いざ地デジが始まってみると、単体のデジタルチューナーが見当たらないという状況。HDDレコーダーもチューナー内臓ではないので、これも買い替えねばならんのかもしれません。店員に騙されたとまでは申しませんが、販売の現場に嫁せられた短期の「ノルマ」が「もったいない」状況を生み出しているような気がしてなりません。

投稿: Tim | 2006年6月16日 (金) 15時04分

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