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2006年7月 8日 (土)

7月8日: 温暖化ガス排出権政府が購入方針

 重大!!!ニュース

 政府は7日、地球温暖化対策推進本部を開き、温暖化ガスの排出権を購入する方針を決めた。11日に閣議決定する。

 2010年になお、1.6%、年間2千万トン分の削減不足が見込まれる。今年度、122億円の予算を計上する。

C先生:まったくの無駄。これをやっても、免罪符という紙切れを高いお金で買うだけ。地球上の温暖化ガスの排出用が減る訳ではない。
 早急に方針を変更すべきである。削減不足分は、30%の割り増しを付けて、次の第二約束期間に持ち込むべきである。
 支払うつもりの排出権代は、高度な省エネ技術の開発に使用すべき。
 先日、環境省の人に聞いたら、排出権を買うことは無いと言っていたように思うが、誰が方針を変えたのだろう。

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コメント

排出権取引は論外の愚行ですけれど、「CO2排出削減」そのものも、無意味きわまりない行いだと思いますね。

かりに議定書レベルの削減ができたとしても、化石資源を掘る限り、50年後の状況が、51年後あたりにきっちり到来するだけのことでしょう。

いくら「高度な省エネ技術」ができたところで、話は何ひとつ変わりませんよ。ちょっとだけ後の子孫にツケを回すだけ。

要するにみんなお遊戯、暇つぶし。

いかにも「もっともらしい」お遊戯だというところが、なんとも怖いんですけどね。

ほんとうにCO2が心配なら、どこかの油田を「人間の輪」で囲みましょう。有効な「対策」は、それしかありません。どうみても。

投稿: 与太郎 | 2006年7月21日 (金) 14時08分

排出権取引ってそこまで愚行ですかね?
取引で得た金を使って、途上国(ロシアが途上国なのかどうかは置いといて)が環境負荷の少ないエネルギー源に移行するとか省エネ技術を普及するとかするなら有効な方法ではあると思うのですが。
もちろん、排出量取引を継続的に行うことで工業化しない=森林が保護されるという方向もありうると思いますし。

まあ、実際にはそのような目的に使われるとは限らない(むしろ使われない可能性が高い)から問題なのかもしれませんが、それならば取引事態よりも、その使途に関して問題視するほうが良いのではないでしょうか。

>「CO2排出削減」そのものも、無意味きわまりない行いだと思いますね。

自然はCO2を還元する力を持っていますので、溜まる一方というわけではなく、無意味ではないと思いますが。
1時間に1滴の雨漏りなら勝手に蒸発して無問題であっても、それが30分に1滴だと徐々に溜まってきて天井を腐らせるようなものかと。

投稿: B-51 | 2006年7月21日 (金) 14時51分

 朝日新聞の記事が不十分なだけで、従来の、いわゆるホットエアは買わない方針であることが分かった。CDM、JIによるCO2削減分に対して購買の方向。そのほかに、GISなるものも対象とする。
 国際協力銀行によれば、GISとは以下の通り。
 グリーン投資スキームは、京都議定書で割り当てられた削減目標に対して、実際の排出量が目標を下回ると予想された国が、余剰枠を他国に売却し、得られた対価を温暖化ガス削減プロジェクト等に投資を行うスキーム。

投稿: C先生 | 2006年7月21日 (金) 21時56分

>> B-51 さん:

>1時間に1滴の雨漏りなら勝手に蒸発して無問題であっても、それが30分に1滴だと徐々に溜まってきて天井を腐らせるようなものかと。

◆よく耳にする例えですね。けど、皆さんがやろうとしているのは、「1時間に1滴」を「59分間に1滴」とするくらいのことでは? 数値はよく考えて使いましょう。

投稿: 与太郎 | 2006年7月22日 (土) 09時32分

>けど、皆さんがやろうとしているのは、「1時間に1滴」を「59分間に1滴」とするくらいのことでは?

実際にどの程度まで排出を削減すれば環境への影響が問題ないレベルまで落ちるのかは分かりませんので、否定はできません。

だからといって、やらなくてもいいというわけではないですし、逆に「石油を一切使わない」とか「江戸時代のような暮らしに戻れば」といった極論が実現不可能なのは事実でしょう。
人口を激減させるという方法だって、短期間で行うのは不可能(それこそ本末転倒な大量虐殺でもしない限りは)でしょう。

そうなってくると、少しでも削減努力をして、できるだけ「天井が腐るのを遅らせる」ことも重要ではないですかね?
もしかしたら(自然の揺らぎともあいまって)意外と簡単に「腐らないレベル」になるかもしれませんし、焼け石に水で結局数年遅らせる程度にしかならないかもしれません。
が、何もしないで居るよりは現実的なレベルで対応努力をしたほうが、可能性は高いでしょう。

投稿: B-51 | 2006年7月24日 (月) 11時09分

7/22付のコメント、まちがえました。

<「1時間に1滴」を「59分間に1滴」>ではなく、
<「1時間に1滴」を「1時間1分に1滴」>でした。orz

言いたいのは、そういうレベルの話に年間2兆円も3兆円も使う意味があるのか‥‥ということ。

賢い家庭は省エネをしてるし、企業は死活問題だから放っておいても省エネをします。

投稿: 与太郎 | 2006年7月25日 (火) 12時19分

>言いたいのは、そういうレベルの話に…

実際にどういうレベルなのか正確に分かる人は居ないのでは?
もしかしたら京都議定書の削減目標以下でも温暖化は充分許容レベル以内に収まるかもしれませんし、目標を達成してもぜんぜん足りないかもしれません。
でも、だからといって端から無駄だと決め付けて放置するのでは能がないでしょう。

>賢い家庭は省エネをしてるし、

賢いかどうかは別として、経済的な余裕があって省エネの必要性を感じなければ別に無理に省エネを心がけたりはしないでしょう。
また、C先生は本記事のほうで何度も書いているように、エコロジーであることとエコノミーであることは必ずしも一致しません。(深夜電力の電力料金など)

>企業は死活問題だから放っておいても省エネをします

企業は利益を挙げることが至上課題なので、エネルギーを大量消費してもその分利益が多くなるならそうします。
無駄をなくす努力はするでしょうが、それが必ずしも省エネになるとは限らないのです。

まあこれ以上書いても与太郎さんの考え方が変わらない限り平行線でしょうからこの辺にしておきますが。
では。

投稿: B-51 | 2006年7月26日 (水) 09時50分

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