12月30日: キヤノンSED量産工場白紙
次世代薄型テレビのSEDの量産工場を、約2000億円投じて兵庫県に新設する計画を白紙に戻すことで、共同開発する東芝と最終調整に入った。1月に発表する。
関連技術を持つ米社との特許訴訟が難航しているため。
キヤノンと東芝は、99年に共同開発を始め、SED社を設立。パネル量産工場を東芝姫路工場内に建てると発表していた。
キヤノンを訴えたのは、関連技術のライセンス契約を同社と結ぶ米ナノテク会社「ナノ・プロプラアイアタリー」。SED社がキヤノンの子会社どうかを巡り、05年に米国で提訴。和解交渉が難航しており、キヤノンは新工場をいったん断念する。
SED社にライセンスを移せるかどうか、そして、東芝がパネルをSED社から調達する際に、別途、特許権使用料を米社に支払うかどうか、といった争い。
C先生:液晶、プラズマを超える本命という考え方もあるSEDであるが、量産が難しい、という以外にも、こんな困難さがあるとは。製品価格にしたとき、一体、いくらぐらいが特許使用料なのだろうか。
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