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2007年1月29日 (月)

1月29日: 千代田区、再開発に新エネルギー義務づけ

 一定規模以上の再開発事業などに対して、太陽光発電などの新エネルギー活用を区独自に義務づける方針を決めた。
 10月をめどに地球温暖化対策条例を制定する。
 対象となる新エネルギーとしては、太陽光発電、風力発電、バイオマス燃料、コジェネレーションなどが候補として考えられる。

C先生:自治体の決断は、今後、ますます重要になる。

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どんな未来が望ましいか HP更新

HP更新しました。環境省の超長期ビジョンの場で、何を考えていたか。それをネタにしてかなり長い記述をしてみました。

今後、なんらかのビジョン、すなわち、2050年における有り得る社会像をいくつか描き、現時点からそこに着陸するまでの飛行経路を検討し、その過程で、なんらかの不都合があるかどうか、を検討するものです。

この後半をバックキャスティングと呼びますが、その手法などについては、後ほど。経済モデルを走らせることになるのですが、それは、国立環境研の役割です。

http://www.yasuienv.net/

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2007年1月27日 (土)

1月28日: ダボス会議、温暖化が熱気

 毎年行われているダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)で地球温暖化問題に関心が集中している。
 米国が京都の枠組みから離脱した01年以来、国際社会は温暖化対策の推進派と消極派に分裂していた。しかし、異常気象や石油依存への不安が米政府の姿勢に影響を与え、ダボスでも温暖化が主役になった。

C先生:このダボス会議の雰囲気は、非常に影響が大きい。日本の産業界も影響を受けることだろう。

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1月27日: 自然エネ 目標3倍

 風力発電などの自然エネルギーの利用を電力会社に義務付ける「RPS制度」で、経済産業省は、2014年度の目標量を05年度実績(56億キロワット時)の「約3倍となる160億キロワット時」に引き上げる方針を固めた。
 目標引き上げには電力業界が反発していたが、太陽光発電に限って電力量を2倍に計算するという妥協案で理解を得られる見通しになった。

C先生:このところ、電力会社が防衛的すぎる。何が問題なのだろうか。

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1月27日: 三洋洗濯機 発火7件

 04年以降に無償修理した洗濯乾燥機が修理後にも発火、利用者がやけどを負う事故が起きていたと発表。問題の製品は、16万4千台に上り、全対象機種を再点検・無償修理する。
 風呂場などに延焼した例もあった。

C先生:どうも隠したいという意向がみえみえだったようだ。現時点の三洋にとっては、洗濯機は稼ぎ手だから、気持ちは分からんではないが。

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2007年1月26日 (金)

1月26日: テレビの時報

 もともと気付いていたのだが、ますます妙な機器に出会ったもので、一言。

 先日、パソコン用のワンセグのUSBチューナを買った。やっと昨日インストールしてみた。自宅は東京タワーの方向をマンションがブロックしていて状況は悪い。それでも、窓際ならば、それでもなんとかOK。画質を云々しなければ、実用レベル。

 他の地上波デジタルテレビと同じ番組を受信してみたら、やたらと時間差がある。デジタルテレビは多分全部が全部そうなのだが、1~2秒ぐらい処理に時間が掛かっている。だから、NHKの午後7時のように、時計が画面でてくる時報の時間は、実は正確ではなくて、我が家のテレビでも、2秒程度遅れて表示されている。

 基準とするため、アナログ放送を受信して比較すると、このUSBのワンセグチューナは、なんと6秒は遅れている感じである。

 いずれにしても、デジタル放送の登場で、テレビでの時報というものの精度が大幅に落ちたことになる。しかも、均一にずれるのなら対応のしようもあるが、機器によって違うのだとすると、なんとも対応不能。

 技術の進歩は必ずしもすべてが精度向上の方向には向かっていないということだ。すなわち、一部の技術が進歩すると、一部で技術が劣化している。結構皮肉なことなのかもしれない。

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2007年1月22日 (月)

1月22日: フォルクスワーゲンの新エンジン

 TSIという新形式のガソリンエンジンを搭載したゴルフが登場。

 排気量は1.4Lながら、2.4Lの高いパフォーマンスと、1.6Lより優れた低燃費を実現するというもの。

 スーパーチャージャーとターボチャージャーの両方を備えている。

C先生:過給エンジンは燃費が悪いというのは、昔の話である。ただし、「むしろ良い」と言えるのは、このエンジンのように、ガソリン直噴型であることが条件のようだ。ガソリンを燃焼室に吹き込むと、その蒸発潜熱で、温度が低下して、ノッキングを起こし難くなる。したがって、高圧縮率、すなわち、高効率が実現できることになる。

 TSIは、圧縮比が10、過給圧が1.5気圧なので、実質上圧縮比が15相当ということになる。

 公称燃費だが、14km/L。カタログ値としては余りほめられた数値ではないが、ドイツ車は、表示と実燃費が比較的近いものが多いようだ。ただ、この手の過給エンジンは、そろそろ走れば燃費もまずまずだが、飛ばせばやはりそれなりの燃費になるのではないか。

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1月22日: 新しい熱電材料

 チタン酸ストロンチウムにニオブをドープして、原子レベルの電気を通す層を作って間に挟むと、効率が非常によい熱電発電材料になることが分かった。

 名古屋大学の太田裕道助教授の研究。

C先生:電流値が稼げる構造とも思えず。さてさてどうなのだろう。

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1月21日: とうとう「あるある」が馬脚を現す

1月7日放送の「あるある大事典Ⅱ:納豆ダイエット」の映像にデータ捏造などの問題があったことが判明したことを関西テレビが発表。

実際には測定していないデータなどもあった。様々な疑惑は、週刊朝日に詳しいようだ。米国の教授が英語で喋った内容と、日本語字幕とは内容が全く一致していないというひどさだった。

納豆に含まれるイソフラボンがDHEAというホルモンの原料になるとし、20~50代の8名に2週間食べさせた結果、最高で3.4kg減など、全員の体重が減ったと報告した。

その後、納豆の品薄状態が続いた。

C先生:そろそろ何かやってくれると思ってはいたが、この程度の番組を信じる方も悪いのだ。
 ダイエットなどというものに、そんなに旨い方法はない。下剤や吸収を阻害する薬品などを使わなければ、すなわち健康な状態を維持している限りにおいて、体重は、たった3つの原則で決まる。
(1)食べたカロリー-エネルギー消費量=体重増加量
(2)消費量は、体温が高ければ代謝が多少増えるので増える。
(3)筋肉を動かすことによって、消費量は増えるが、筋肉の効率は非常に高いので、それこそ多少である。

 筋肉を駆動するエネルギーが少なくても、運動によって体温が上がれば消費量は増える。
 これだけでは一度放送したら終わり。次々と放送を作る訳には行かないので、様々な方法があるような情報を流すことになる。
 コンニャクダイエットは、コンニャクなる食べ物が、ヒトが消化できない多糖類からできているのでカロリーはゼロ、といった理由。これはかなり明確。
 新式ダイエットと聞いたら、眉唾だと思う態度がまず重要なのだ。
 「あるある」も、まあそろそろタネ切れなのだろうから、止めるのが妥当。

 朝日の二面に、過去メディアで話題になった食品のリストがあったので、それを記録しておく。

1995年:ココア:ポリフェノールの抗酸化作用、がん予防
1996年:黒酢:クエン酸:疲労回復、ダイエット
1997年:ブルーベリー:アントシアニン:目に良い
1997年:赤ワイン:ポリフェノール:抗酸化作用、動脈硬化防止
2001年:青さかな:DHA:頭がよくなる
2001年:海洋深層水:ミネラル:抗アレルギー
2002年:にがり:ミネラル:抗アレルギー、ダイエット
2005年:寒天:食物繊維:ダイエット

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2007年1月21日 (日)

1月21日: HPのアップをしました。

 16日の夕刻に帰国し、翌日の17日から20日土曜日までフル稼働だったもので、いささかキシミがでたようです。21日日曜日には、「何もしない」という療法を実施して、なんとか普通に戻りつつあります。

 滞米中もインターネットへのアクセスは可能だったもので、ブログ上での議論を拝見しました。自動車の話題は、結構皆さんお好きですね。

 HPは、16日到着の飛行機の中で書いた感想文。毎度感じるのですが、米国という国に居ると、地球環境などというものがどうなろうと、この国だけは持続できるような気になるのが不思議。実態は、ものすごいエネルギー消費に支えられている国であるのですが。

 もうひとつは、最近の米国の物価が高いこと。特に、ホテルとレストラン。ホテルは確かに部屋は広いが、田舎でも結構高い。ちょっとしたレストランだと、日本の高級レストランと同じぐらいの支払いになる。

 http://www.yasuienv.net/

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1月21日: たきび礼賛

 朝日新聞 Be

 ダイオキシン騒ぎ以来、評判最悪だった焚き火だが、やっと復活のきざしか。焚き火によるダイオキシンの発生量は少ないとの評価も出ていた。

C先生:やっと焚き火も復権するのだろうか。記事にもあるように、火をコントロールできない人類は人類と言えないような気もする。

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2007年1月13日 (土)

米国からHPアップ

マイアミから出発して、フロリダの先端キーウエストを目指し、Uターンをしてフロリダ半島の西海岸を北上。そして、本日は、ミシシッピー川のほとり、グリーンビルという街に到着。明日、明後日は、ニューオリンズ。

たまたまインターネットへの接続が可能なので、ここでHPをアップします。

今回の御題は、17日に行う国際シンポジウムの中身の一部。日本の大部分の製造業が、原油高騰でも比較的冷静で居られたその理由の解明。

http://www.yasuienv.net/

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2007年1月 6日 (土)

1月6日:HP早目のアップ

 明日から、純粋に休暇で米国に出かけるため、HPを早めにアップしました。今回の題目は、2007年型の消費とは何か、ということ。

今や、待機電力を節約するために、コンセントを抜きましょう、といったタイプの節電では、ほとんど効果が無くなった。待機電力が1Wを超しているような機器は、とっくに時代遅れだから。

大幅な省エネ、温暖化対策には、新規な機器を買うことが必要になった。しかも、今、耐久消費財を買うということは、その寿命は10年以上あるので、もしも誤った機種選択をしてしまうと、京都議定書の第一約束期間(2008年から2012年)もとっくに終わってしまう。

寿命の長い製品を買う場合には、相当の注意をして貰いたいというのが趣旨。しかし、中央環境審議会の委員ですら、そのような理解は無さそうなのだ(伝聞ですが)。

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2007年1月 4日 (木)

1月3日: 熱塩循環が新聞に

 朝日新聞

 海洋大循環の減速が起きるかも。極北の海水が甘くなったから。NOAAの発表。

C先生:温暖化最大の影響と目されている熱塩循環の図を新聞では初めてみたような気がする。

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1月3日: 交通事故死、昨年6352人

 1955年以来、ほぼ半世紀ぶりに6千人代。飲酒運転の取り締まり強化で事故が減少したこと、シートベルト着用率の向上の効果、と警察庁の見解。

 飲酒運転減少が根拠となっているのは、福岡市で幼児3人が飲酒運転の犠牲になった事故を受けて取締りを強化した9月は、504人で、前年同月比で2割減った。

 多かった県は、愛知(338人)、北海道(277人)、千葉(266人)。

 少なかった県は、鳥取(39人)、島根(46人)、山形(57人)。

 戦後、死者数は増加し、59年に始めて全国で1万人を超した。70年には、過去最多の1万6765人を記録。92年に2度目のピーク1万1451人。以後は、減少傾向。

C先生:エアバッグの効果が議論されていないのはなぜなのだろう。

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1月3日: 朝日新聞社説

 「未来世代に残すもの、長期と短期の複眼で」、という社説であった。久しぶりに、なかなかやるな、という感想を持った。

 清水寺の本堂と舞台は、江戸初期の1633年に再建されたが、あと400年ほどすると柱の寿命がきて、建替える必要があるだろうという。そのときに備えて、清水寺は、数年前から植林を始めている。市内の山林を買い、作業は地元の林業家に委託した。

 自民党の中川秀直幹事長は、「実質3%成長へ水位を高める」とい強調している。もくろみ通りになれば、経済規模は、半世紀後には4.4倍、100年後には10倍に拡大する。400年後だと、今の13万倍になる。
 日本の人口は、50年後に9000万人を切り、1000年後には、今の1/3になる。

 人口は1/3減って、経済規模は10倍。一人当たりにすると、30倍ということになる。まるで笑い話である。

 400年後のことを予測するのは無理としても、確かなのは「400年後」がやがて来ることだ。子孫にきちんと日本を残して置かなければならない。そのためには、実は、「いま」というときが重大な岐路にあるのではないか。

 人口は、女性の自立と社会進出。子どもを育てやすい社会にしていく以外に道は無い。

 地球の資源と環境を維持することが、人類永続のカギを握る。そのための技術開発は日本が貢献できる分野だ。

 現時点では、成長を避けて通れないかもしれない。それは、借金財政が限界にきているからだ。成長を続けて税収を増やすのがもっとも効果がある。

 ただ、人は欲をかく。成長を高望みしてインフレやバブルを招き、その反動で不況になれば、国債を乱発する。これが目の前にある借金の山である。

 400年先に備えた植林も、日々の手入れを怠れば、大木には育たない。

C先生:普段、言い続けていることが、そのまま書かれているので驚きだった。ただ、400年後には、化石燃料がほとんど無いので、清水寺の工事も、1633年と同じやり方になるのかもしれない、と結んで欲しかった。

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