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2007年2月18日 (日)

2月18日: 新ニセ科学商品??

ある方からのメールで、「電磁波変換コンセントα-ジーニアス」なる製品が売れ始めているとの連絡をいただいた。

http://www.alphagenius.jp/

理論も理屈も構造も、何も出ていないので、どうしてこんなものを売っているのだろう、という疑問しか出しようがない製品だ。そのうち、これも、公正取引委員会から排除命令を受けた「スメルキラー」と似た事態になりそうなのだが、排除命令がでたときには、作った製品は売り切っているだろう。どうせ、1万個ぐらいしか作らない。それを1万円近い価格で売っているのだから、確実に儲けは出る。

NOVAがキャンセル時の授業料返還で問題になっているが、これまで泣き寝入りが多かった。同じ理屈で、この商品の被害を受けたといって、訴えたところで、もともと被害が少ないので、時間の無駄にしかならない。

それどころか、プラセボ効果で、買った本人は満足していたりする。NOVAほど、怒りを感じている人は居ないのだろう。

まあ、騙された人が悪いという世の中を良しとするか、それとも、企業というものは、その製品の原理原則を科学的に明らかにし、認証を受けた後でなければ、商品を売ってはいけないという厳格な法律を作るのか。

そんな法律ができたら、大メーカーのものでも危ないものは非常に多い。どうします皆さま。

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コメント

はじめまして。
こういうインチキ商品は本当になくなりませんね。
トラバ打たせていただきましたが、これなんて効果ないのがわかっているのに、イメージだけで売ろうとするという悪質なものですよ。
イメージに踊らされることなく、実質を見ていただきたいものです。

投稿: hukusimanohito | 2007年2月20日 (火) 20時14分

>まあ、騙された人が悪いという世の中を良しとするか、それとも、企業というものは、その製品の原理原則を科学的に明らかにし、認証を受けた後でなければ、商品を売ってはいけないという厳格な法律を作るのか。

実際に出来ること、望ましいことはその中間でしょうね。

つまり、「認証を受けていない製品でも販売は出来るが、任意で認証を得れば消費者がその商品を信用できる」という状況です。
任意で使える信頼できる認証機関があれば、認証を得ていない製品を買って騙されるのはもう消費者の責任といえますし。

実際、ある程度複雑な技術を使った製品だと一般消費者に(購入前から)真贋を見極めるほどの知識を求めるのは難しいです。
理系の人間だって、自分の専門外のことなら(あからさまなインチキ商品は別として)ころっと騙されてしまうことは良くあることですから、科学など受験勉強のためにしか学んでいないという文系の方ならなおさらです。

そういう場合でも、「この認証機関が認証している製品なら信用できる」というように信頼に足る認証機関を用意するのが国の勤めではないでしょうかね。
まあ、ISOXXXX認証とかもいくらでもごまかしは利きますので、お役所的な認証機関では余り意味が無い場合も出てくるとは思いますが、少なくとも一件科学的だけど矛盾が散見されるような「似非科学」商品説明を阻止することくらいは出来るでしょう。

ちなみに、根本的には「義務教育の教育をもっと実践的なものにする」ことで騙されない消費者を作ることも重要だとは思います。
#メディアリテラシー/実践的な科学教育(特にエネルギー保存則等の基本的原則を現実に即して教えること)あたりは重要だと思います

投稿: B-51 | 2007年2月21日 (水) 11時08分

 こういう商品は,娯楽商品であり商品としての性能を真面目に考える類のものではない,まただからといって排除すべき性質のものではない,なぜなら経済活動を活性化させている点で社会的価値があるからだという意見があります.(環境負荷は別にして,商品そのものの有害性が無いあるいは一見して少ないと考えられる場合に,自信を持って主張されることが多いです.いわゆる居直りとしか考えられないのですが.)

 こういう意見に従えば,ニセ科学商品を買う人達は,総じて商品の娯楽性に惹かれて「遊び・娯楽」として購入しているはずだとなるのでしょう.こういう意見の人達に,地球温暖化・人類持続性云々を問うても全く噛み合わないことが多いようです.

 今やニセ科学商品は,家庭用電化製品や自動車用品から家庭用医薬,健康食品まで,様々な分野に広がっています(日本だけの現象かどうか興味があります).当然,娯楽の範囲には留まらず,商品の機能として有害性のあるものも多いと考えられます.最近の事例では社会的信用のある大企業ですら「マイナスイオン効果」を謳う様々な商品を作り多くの消費者がそれに踊らされていたことからもわかるように,この問題の根は深いと思います.そこには売る側の価値観と買う側の価値観の両者の問題があるわけです.

 上のC先生の最後の問いに対して良い答えはありませんが,教育などの地道な努力で社会の質の向上を図るということが重要であると感じます.


投稿: 麦麦 | 2007年2月21日 (水) 11時14分

ちょうど、今月発売のビジネス誌に「インチキ科学に騙されないため、どうすればいいですか?」という記事が載っています。それによると「良い効能ばかり述べているもの、根拠を示さず良い結果の事例ばかり挙げているもの。即効性を謳っているものは信用してはいけない」 また「『人間は自分の頭で考えるより信じた方が楽』という傾向があるので解らない事は科学用語を使っていても疑って生活センターに相談してみるといい」とも言ってます。
そして結びに食品・薬品事例として「時代の淘汰を経た古くからの商品は即効性がない分、副作用が少ないので、そういった物を買うとよい」としています。
私も頷ける部分が大きいのでこうしたポイントを抑えていればかなり騙されにくくなるのではないでしょうか。

投稿: フミ | 2007年2月21日 (水) 21時58分

以前書こうとおもってやめたんですけど
ニセ科学商品のやっかいな点は
それで誰も損をしてないという点かな。
・企業は儲かる。
・買った人も効果を信じてるわけだから幸せ
・税収増えてバンザイ。
でまるく収まる。
行政の動きが鈍いのは3番目かな。
本来監視の役目のはずのマスコミは率先して
インチキ儲ける(儲けたい)側だし。
ニセでもそれで生活してる人がたくさんいるとなると
大きな声でインチキと誰で言わなくなるし。
この問題を行政にお願いすれば税金上げますと言われるんだろうし。
どう転んでも大衆は誰かに詐取される運命になるようだ。

投稿: hachi | 2007年2月21日 (水) 22時22分

>実際、ある程度複雑な技術を使った製品だと一般消費者に(購入前から)真贋を見極めるほどの知識を求めるのは難しいです。

やれヒートポンプだサイクロンだと技術も複雑になっていますから、わからなくても信じて買うしかないのが今の世の中ですよね。僕だって、二酸化炭素と窒素の温室効果の違いを本質的に説明しろと言われたらできません。

教育にも限界はありますから、当面は科学者の皆さんにモグラ叩きをしていただくしかないと思います。芸能人よりも学者の議論が表に出るような世の中になって欲しいですね。

投稿: ととちお | 2007年2月21日 (水) 22時36分

お邪魔します。
hachiさん、こんばんは。細かいことで、恐縮ですが、

>誰も損をしてないという点かな

>大衆は誰かに搾取される運命になるようだ

は矛盾するように見えるので、正確に表現すると、
「損をしたことに気づきにくいという点かな」
でしょうか。

フミさん、
>「時代の淘汰を経た古くからの商品は即効性がない分、副作用が少ないので、そう言ったものを買うと良い」

この助言が有効なケースも多いとは思いますが、単純な二分法に過ぎるようで、注意も必要かと思います。

ニセ科学商品は毒にも薬にもならないものを薬と偽る場合が多いからです。毒ならすぐにばれますが、毒にも薬にもならないと、時代の淘汰を経て生き残っていくものもあります。例えば、ホメオパシーなど。

毒にならなければ、問題ないかと言えば、そうでもなくて、本当に効果のある治療を受ける機会を逸して、健康を害することもあり得ます。

また、古くからの漢方薬には即効性があって副作用の強いものもあります。なので、知識のある漢方医が注意深く適正に処方する必要があります。ところが、いい加減な業者が「漢方なので、作用が穏やかで安心です」と安易に売りつけた事件もあったような気がします。

投稿: zorori | 2007年2月22日 (木) 17時22分

>教育にも限界はありますから、当面は科学者の皆さんにモグラ叩きをしていただくしかないと思います。芸能人よりも学者の議論が表に出るような世の中になって欲しいですね。

 私自身,教育に全てをおっかぶせるつもりはないのですが,それでも教育の役割は重要です.

 様々な教育の中でも,学校での教育,一般市民・消費者に対する教育に加えて,科学者・技術者・経営者に対する教育,倫理教育が特に重要ではないかと考えています.

市民に対する科学技術コミュニケーションは,比較的に以前から話題にされているので此処ではさておきます.一方,科学者・技術者・経営者に対する倫理教育はその重要性に較べてかなり遅れているように感じます.

 純粋な科学番組以外のテレビ番組でも,例えば捏造の「あるある」や他の多くの情報バラエテイ番組,さらに健康食品・健康器具の通販CMなどには,決まって科学者が出てコメントをすることが多いのですが,必ずしも責任あるコメントではないように見受けられることがあります.また科学者として事実に基づくコメントであっても,部分的な事実を拡大して解釈するなど,番組の性格上その事実や意図がねじ曲げられているようなことも良く見受けられます.

 さらに情報番組における科学者や大学の専門の先生に対する事前の取材などでも,最初から期待されるコメント(すなわち,決まった答えやお墨付き)だけが求められることが多いようです.科学者の世界もご多分にもれず競争が激しいようですから,露出度を上げようとついつい自ら演出してしまうようなこともあるのではと思ってしまいます.特に深夜の通販CMは,ひどいですね.このような環境では,市民の側でも判断力がなかなか養成されません.

投稿: 麦麦 | 2007年2月22日 (木) 22時25分

>zororiさん
そういうことですね。

専門の方については正しく伝える努力をする気のない
マスコミに出る義務もないので出るなと思います。
頼まれても断ってかまわないでしょう。
都合よく利用されるだけだから。

こういうことも
言いやすい状況な今のうちについで。

投稿: hachi | 2007年2月27日 (火) 00時03分

研究費取るには有名になって、論文の引用数上げないといけないんですよね~

だから古きよき競争なき大学時代を懐かしむ教授が多いのかも。本当に研究に専念できたから。
(その分、だらける人はどこまでもだらけられたみたいですが・・・昔は大学の教授になろうって言うのは趣味人の変人か政治家を目指す変人だけだったからそれほど問題もなかったみたいですが・・・と書いていて思うのは単なる郷愁論かも?ですね)

投稿: z | 2007年2月27日 (火) 08時53分

この種の電磁波防護グッズは、つきませんね、
一つが消えたと思うと、また新手が出てきますね。
最近ではフランスの化粧品メーカが
電磁波防護効果のある化粧品を売り出し始めています。

投稿: bemsj | 2007年3月 8日 (木) 00時21分

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あるある大辞典の捏造騒ぎも記憶に新しいのに、もっともらしく見せただけの似非科学に踊らされる人はどうして減らないんでしょうかねえ。 まあ、とりあえずこれ見てくださいよ。 2005年の記事です。 期限切れなので、ソースがリンク切れなのはご容赦のほど。 【【社..... [続きを読む]

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