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2007年2月 2日 (金)

2月2日: スターン報告

 朝日新聞夕刊

 スターン報告の比較的詳細な報告。早めの対策を取ることが、経済的な損失の面からも有効、というスタンスが支持される原因のようにも思えるが、温度上昇ごとのシナリオがもっともらしいことも、その理由か。

 1℃上昇:アンデスの小氷河消滅。5千万人に水供給危機。温帯地域で穀物収量が少し上がる。サンゴ礁白化。

 2℃上昇:アフリカで作物収量が5~10%落ちる。マラリア感染の危機に直面する人が4~6千万増加。ホッキョクグマなど15~40%に絶滅の危機。確率は低いが、グリーンランドの氷床が不可逆的に溶ける。

 3℃上昇:アマゾンの森の消滅が始まる。低地の海岸地域で1億7千万人が洪水の危機。南欧では10年に1度の頻度で干ばつ。

 4℃上昇:豪州の一部で農業放棄。南欧、アフリカの広い地域で水不足。沿岸に住む3億人に洪水の危機。北極圏のツンドラが半分消滅。確率は低いが、大西洋のメキシコ湾岸流が弱まる。

 5℃上昇:中国の人口の4分の1に水不足。ヒマラヤの巨大氷河が消える可能性。海の酸性化が進む。ニューヨーク、東京、フロリダで高潮の被害。ただ、5度以上では、何が起きるか評価は難しい。

C先生:どこに被害がでるか、じっくりとご覧いただきたい。やはり、途上国などの弱い地域で起きると思うべきで、東京に被害が及ぶのは、全世界がほとんどめちゃくちゃになってからではないか。そうでなくても、対策が取れる先進国は、被害者になりにくい。

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