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2007年3月13日 (火)

3月13日: 電力会社の選別はじまる?

 4月から始まる温室ガス排出量報告制度のために、電力会社の排出原単位が問題になっている。報告を迫られている産業界に、排出原単位が小さい電力会社を選ぶ動きが広がり、電力業界の競争が加速する可能性がある。 電力会社の二酸化炭素排出原単位は、もっとも低い関西電力が0.35、もっとも多い中国電力が0.66と2倍近い開きがある。新報告制度では、上限が0.55とされるが、それでも1.5倍近い差である。
 原単位の小さいのは、原発の多い東京電力、関西電力、九州電力。北海道電力、東北電力、中国電力は、石炭火力が多いために、原単位が大きい。
 さらに影響を受けるのが、水力や原子力のない中小の新規事業者。石油系燃料の使用が多いため、原油だかで大手よりも発電費が上がっているうえ、二酸化炭素排出原単位も大きい。事業者からは、「参入時には予見できなかった制度で、競争条件を大きく悪化する」と不満が漏れている。

C先生:将来、事業所(大工場)の排出上限を決める制度CAPが始まるとしたら、現時点で、余り良すぎる原単位を使わない方が良いという判断は働かないのだろうか。CAPの値がどうやって決まるか、それは全く分からないのだが、過去の実績が基礎になることは間違いないだろうから。

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