3月1日: 抗酸化剤を摂取すると短命?
コペンハーゲン大学の発表。サプリメントの効果に関する臨床試験から、ビタミンA、同C、同E、ベータカロチン、セレンの5つの抗酸化物質を含む様々なサプリメントについて、摂取の有無と死亡率との関係を調べた。
その結果、ビタミンA、同E、ベータカロチンを摂取していた人は、摂取していない人と比べ死亡率が約5%高かった。ビタミンCとセレンについては、相関はなかった。
被験者数23万2600人。同グループは、「活性酸素の減少が生体防御の仕組みに影響を与えたのではないか」と見ている。抗酸化剤入りのサプリメントを使っている人は、欧州と北米だけで8千万~1億6千万人。
C先生:なんとも。活性酸素も、体内で必要だから作られる分がある。無用に作られる部分もある。どちらかと言えば、これまでは、活性酸素=無用&有害という理解でサプリメントを作ったのだろうが、本当は、必要なものが多いということなのではないだろうか。
ところで、サプリメントが寿命を長くするというキチンとした疫学データはあるのだろうか。
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コメント
食品と化成品の違いを皆さん理解し難いのです。
酸化を利用して生き物は生きるエネルギーを得ます。
それが過剰だと死んでしまうので還元という方法で自らを護ります。
油の中の酸化はビタミンEが解決し、酸化したビタミンEはアポ蛋白などの表面で水溶性ビタミンのビタミンCにより還元され酸化したビタミンCはまた尿で排泄されたりします。ところが天然型のビタミンとか、酸化したビタミンという概念はサプリメントにはありません。いつ合成したか判らないビタミンが製造後流通過程でどう変性して行くか?という事が一つです。
次に、ビタミンAやβカロチンは上皮成分の成長に携わります。だから「肌すべすべ」ということに「成る筈」なのですが、癌はすべからく悪性の上皮の新生物です。タバコ吸ってビタミンAを摂取すれば、肺癌の赤ちゃんはスクスクと、肥を貰った雑草の様に育つのです。
投稿: sionoiri | 2007年3月13日 (火) 20時00分
統計のとり方にもよるでしょうが、サプリメントを日常的にのんでいる人は「食事のバランスが悪い」事を自覚している人が多い=もともと健康リスクが高いという面も少なからずあるのではないでしょうかね。
投稿: b-51 | 2007年3月15日 (木) 13時47分