4月10日: トウモロコシ急落
高騰していたトウモロコシの価格が急落。とは言っても、2月下旬の435セントが336セントになっただけ(1ブッシェルあたり)。下落率は16%。
しかし、このぐらいの下落だからだろうか、農家の多くはトウモロコシを作りたがっている。その背景には、米国の農家が「トウモロコシの大口需要家」になったからだという。すなわち、エタノール工場の生産能力は96億ガロンになったが、そのうち、10-15%は、農家の出資工場と見られている。トウモロコシ価格の下落は原料コストの低下であり、収益の拡大要因だ。
米農務省によると、今年ンおトウモロコシ作付面積は、戦後最大の約9050万エーカーに達する見込み。生産量は伸びるものの、エタノール向けの需要拡大で、品薄感は残る。
仮に350セントの価格でも、1エーカーあたり525ドルの売上げになり、種子や肥料などの費用を除いても、手取り325ドルになる。
C先生:米国農家の耕作面積は、日本農家が1戸あたり1.8haであるのに対し、その約100倍の180haぐらい。オーストラリアは実に、日本の1800倍である。
1エーカーは、約0.4ha。米国の平均耕作面積180ha=450エーカー。1エーカーあたり、325ドルの手取りということは、年収14万6千ドル。1750万円といった収入になる。最近では、農家が風力発電機を設置すると、0.5haぐらの農地が必要だが、それで年間2000ドルを稼ぐ。このような数字を見ると、日本でトウモロコシを作ることの無意味さが分かる。
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