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2007年7月29日 (日)

7月29日:HPをアップしました。多摩の廃プラ中間処理その2

参議院選挙は、予想通り、自民大敗。しかし、やはり予想通り、安部さんは続投を表明。ここですっきり引いた方が、年齢を考えると有利だと思うのだけど。いささか、独断的な体質を余り見せすぎると、将来がなさそうな気がする。

ところで、今回の話題は、多摩市の廃プラ中間処理施設。どうやら、反対運動側の市民が頼りにしている東大教授2名は、廃プラ処理のリスクなど、分からないという表現で逃げているが、実際にリスクがあると思っている訳ではなく、廃プラリサイクルをやめて、焼却をさせたいのだ、ということが分かったように思う。成果はそれだけだったかもしれないが、これは結構重要な結論のように思える。

http://www.yasuienv.net/

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コメント

誰かと思えば、影本先生も出てたんですね。授業受けたことあるぞ。
 元々流体や浮体運動の解析が専門で、そこから海流のシミュレーションやら何やらを始めて環境学にいるわけですから、なんでこんな話に首突っ込んでるんでしょうね。化学は縁が無いと思うのですが。

投稿: enceladus | 2007年7月30日 (月) 12時04分

「参議院選挙公約における環境・科学技術」のほうに対してですが、いくつか気になった点を。

>「島国・仏教連合経済圏」

個人的にもこういった経済ブロックを目指すことには賛成です。
しかし、問題も山積です。

一番大きいのはやはり、経済格差でしょう。
まあ、日本やオーストラリア(ニュージーランド、タイ辺りは入れてもいいかも)と、インドネシアやフィリピンなどとでは、差が大きすぎてEUのようなブロック経済は難しいでしょう。
まあ、もっと緩いものなら何とかなるかもしれませんが…

次は政情不安の国が多いということ。
この辺は国としてのシステム自体の問題もありますし、難しい問題ですね。
まずは、ある程度の最低基準(民主的な議会と全うな選挙、基本的人権の遵守あたり?)を定めつつ、軍事的なつながりをもつこと(これによってクーデター等への真っ当な対応が期待できる)が必要でしょう。

最後に、(日本が加入することに対しての)中韓をはじめとした強い反発が予想されることです。
この思想は、完全に「大東亜共栄圏」を連想させます。
日本国内にも反対派は多いでしょう。
さらに、軍事的なつながりを持つことまで含めるとすると(個人的にはこれが無いと経済ブロックは成り立たないと思いますが)日本の憲法問題が大きく絡んできますし、さらに中韓を刺激するでしょう。

もちろん、アメリカも反対に回る可能性は大きいですね。
現状ではアメリカを敵に回したらまず成功しませんから、その辺をうまくやっていかないとなりません。
EUでさえNATOとしてアメリカと軍事的な結びつきを保ったように、まずは環太平洋としてアメリカをオブザーバー的にでも含めていかないと難しいでしょうね。

>多くの法律は、なんと行政府にいる官僚が造らざるを得ない

この辺は鶏と卵みたいな問題ですが、官僚がでしゃばりすぎるから政治家が腐るとも言えるでしょう。

また、C先生は「議員の知識/能力不足」を指摘されておられます。
私も、その点にはある程度頷けるのですが、議員に求められるのは官僚的な知識ではないとも思います。
言うなれば、議員は指揮官で官僚は作戦参謀でしょう。
それぞれ、役割は違います。
細かい作戦立案や情報収集・整理は参謀がおこない、最終決定は指揮官が行うってのが理想でしょう。
つまり、指揮官に求められるのは、大局や将来を見定めて参謀の提示する作戦案のどれかを選択するという決定権者、参謀に基本的な指針を示す羅針盤役です。
議員もそういった方向(参謀役は官僚ではなく秘書が行ってもいいでしょうね。米国などはそういった方向らしいですし)でも良いと思います。

日本の官僚機構は完全に封建的なんですよね。
ある意味、明治政府だって武士の政府ですから、日本は未だ中世の封建体質から抜け出せていないということでしょう。
日本では、お役人=お上というイメージを払拭しきれていないのだと思います。
この辺は社会的な感覚から変えてゆかないと難しいのでしょうね。
そして、市民革命などを経た欧米と違って日本社会には厳しい部分でもあるでしょう。

>議員に一度でも当選したら、議員年金でもばっちりつけて生活を保障し、自由に未来を語って貰う余裕を与える

それもどうかと思います。
逆に、一度でも当選してしまえば後は何もしないって人だって出てくるでしょう。

ただ、基本的な考えには同感です。
実際にやるとしたら、労働組合への出向のように、ある程度以上の規模の法人は社員が議員になった場合、議員でなくなったときに再雇用することを義務付けるってのがまず一つ思いつきます。
そういった環境にない人は、望めば公務員として雇用するってのもいいかもしれませんね。
単純な事務/肉体労働なら、ほぼ全ての人は従事できるでしょうから。

あと、選挙活動にお金が掛かりすぎるって問題もあるでしょうね。
政治家が金に貪欲なのはその辺にも理由があるでしょう。
選挙資金は国から一定限度額までを実費支給、それ以外の選挙活動は一切認めないって方法が良さそうに思います。

投稿: B-51 | 2007年7月30日 (月) 13時45分

 多摩市でエコプラザ近隣に在住しているものです。お忙しい中、廃プ
ラの中間処理問題のシンポジウムをコーディネートしていただき、あり
がとうございました。面白いバトルを観戦させていただけたと喜んで
います。

>「どうやら、反対運動側の市民が頼りにしている東大教授2名は、廃
プラ処理のリスクなど、分からないという表現で逃げているが、実際に
リスクがあると思っている訳ではなく、廃プラリサイクルをやめて、焼
却をさせたいのだ、ということが分かったように思う。」

 僕も同様の感想を持ちました。また、ある方と「なぜ発生量について
検討しないのか不思議でしょうがない」と話していたら「わからないか
ら危険性があると主張できて、研究費がもらえると思っているんじゃな
いの」との意見を聞いて、単なる邪推とも思えないとも感じました。

(ちなみに「反対運動側の市民が頼りにしている」という表現は間違い
で、「反対運動側の他市近隣住民が頼りにしている」が妥当だと思いま
す。)

 影本氏や柳沢氏が「わからない」に逃げていたのには失望しましたが
同時に安井さんの「近所の小学校が心配だ」との発言も不用意だと感じ
ました。自動車の排気ガスやタバコの副流煙と比較される程度の有害な
化学物質の発生量で100数十m離れた小学校に本当に危険性があると思わ
れているのでしょうか?
 未知の化学物質が放出されること、既知の化学物質であっても、その
毒性を完全に解明できないことは理解しているつもりですから「絶対安
全」だなどと論理的には言えないことは承知しています。近隣住民が知
りたいことは、そんな禅問答のようなことではなく、(未知のリスクは
あるにしても)廃プラの中間処理施設が健康被害を及ぼす可能性がある
のか・ないのかという合理的な説明です。
 細見氏のシンポジウムでの発言や安井さんのHPでの主張を読むと、
「ほぼ間違いなく安全だ」「廃プラの圧縮よりもリスクの高いものが日
常に存在している」と受け取れますし、僕も同様に考えています。それ
だけに安井さんの「近所の小学校」発言は学者の良心が言わせたのか、
反対派の聴衆におもねったのかわかりませんが、大変残念でした。

 当日は時間が足りなかったせいで、TVOCでの議論、拡散についての議
論にまで至らなかったのが残念です。多摩市で廃プラの中間処理をする
かどうかということは大したことではありませんが、町田市で凍結した
後での多摩市のこの問題は日本全体のリサイクルに影響を及ぼす可能性
もあると感じています。
 できればもう一度今回のような論争を影本氏や柳沢氏としていただき
たいという期待を持っていますが、(相手側の意向もあるので)少なく
とも安井さんにはしばらくはこの問題に関わっていただき、「いつでも
誰でもかかってこい」というスタンスを貫いていただきたいと心から
願っています。

 最後に:会場の反対派住民とのバトルもお疲れ様でした。でも、数ヶ
月前はもっと酷かったんです。それも「廃プラの圧縮で杉並病が起こ
る」「杉並病の被害範囲は半径6kmだ」などという安易なプロパガンダ
に惑わされた人たち(僕も当初はそうでした)が善意と正義感と行政不
信から、勘違いをした聖戦を行っているという状況でした。そして多摩
市はそれに対して「化学物質の発生量は微量だ」というばかりでまとも
な安全性の立証ができなかったとも感じています。あまりにもリスクが
小さいので研究の対象にもならないと考えられるということも想像でき
ますが、このような不信や誤解から市民を解放することも科学者にしか
できない有意義なことであることもご理解ください。

投稿: KAKU | 2007年7月31日 (火) 00時43分

わざわざ学校の向かいに建てるの神経もどうかと思うが。
リスクがあるかどうか調べるための人体実験ですか。

投稿: | 2007年8月 1日 (水) 10時41分

>安井さんの「近所の小学校が心配だ」との発言も不用意だと感じ
>ました

C先生の本意はわかりませんが、人間論理的な思考だけで片付けられないってのもあるでしょうからね。
大抵の人は、自分自身への危険性なら論理的に考えることが出来ても、子供への影響には感情的になるものです。
たとえ、論理的にはリスクがほとんど0であることが解っていても、本当に安全が確信されるまでは子供への影響は避けようと思うものでしょうね。

例えば、原発事故によるリスクは交通事故のリスクよりも数段低いといったところで、積極的に原発の隣に小学校とか幼稚園とか(それも自分の子供がそこに通う)を作ろうとは思いませんよね。
同じく、何らかのインセンティブがなければ、積極的に原発の隣に住居を構えようとも思いませんよね。

特に今回のような問題は、まだ研究も途上であるのですから、現在の考え方が覆される可能性もちょっとは残っているでしょうから余計ですね。

というわけで、こういった問題は「人間の感性」の問題も考慮する必要はあるでしょう。

投稿: B-51 | 2007年8月 1日 (水) 11時00分

シンポジウムお疲れ様でした「多摩リサイクルプラ中間処理施設その2」に書かれている先生の発言の内から3点ほど教えてください。

①>すべてを焼却すれば安全と言うが、それは必ずしもそうではない。場合によっては、すでに低い焼却のリスクよりも、廃プラスチック圧縮過程のリスクの方がさらにさらに低い可能性もある。となれば、分散して両方を共存させることがベストの戦略ということになる。
 推定有罪という立場をとることは、リスク評価の放棄であり、許されることではない。

⇒との発言から、多摩市の従来説明してきた、「(一般的に)焼却よりも圧縮のほうが安全である」という説明が否定されます。
 私達は、これから焼却施設の側に住むよりもリスクの高い生活を強いられる可能性が高いのですか。科学的に説明してください。
 それはつまり、平均余命は大して下がらなくても、QOL(生活の質健康的な生活)を損なわれる可能性は充分あるということですか?
 焼却よりも危険な可能性があるとすれば、そのリスクについて調べるのは廃プラ圧縮処理施設建設が安全だと主張される先生にこそ、その義務はあるのではありませんか?


②>(圧縮処理施設から)住宅まで230mもあれば常識的には過剰反応。

 ⇒この発言の根拠を示してください。何か科学的な根拠があるのでしょう。ちなみに(空気中で拡散されるという根拠を使われる場合には)中国で発生した大気汚染物質が何千キロも離れた日本で光化学スモッグを誘発していることもお忘れなく。


③>ということで、今回の環境シンポジウムのパネルディスカッションで分かったことだが、廃プラ圧縮施設を作らない理由は、少なくとも、壇上の5名の議論の中では、見つからなかった。これが結論。

 ⇒すいません。そもそも先生が従来から主張されているように、何でもリサイクルすればいいというものではなく、LCA(ライフサイクルアセスメント)の観点で、リサイクルすべきかどうか判断されるべきです。
しかし、このシンポジウムでは施設建設ありきで、その他プラの「焼却・リサイクル」LCA的な比較が全く無く、この施設建設によるメリットの説明責任を多摩市も先生も全く果たしていません。廃プラ圧縮処理施設を作る理由があるというのであれば、「焼却・リサイクル」のメリット、デメリットをきちんと比較して提示してください。それが安全性云々の前に当然あるべきものです。
 これらから、”廃プラ施設を建設する理由が見つからない”というのが私の結論です。
(もちろん第一義的には多摩市の責任なのですが、彼らには期待できないのでお願いします。)

※それから、ブログの形式ですが、A君、B君、C先生 という形式で書かれているのは、分かりやすくとの意図かと思います。しかし、先生の主観がかなり混じっているブログを尤もらしく見せるよう意図的に計算された掛け合いも多く、不快感を感じる方も多そうです。事実だけを書いた方が中立的になるのではありませんか?


投稿: 廃プラ騒動記 | 2007年8月 1日 (水) 23時11分

(1)は、どうみても読み間違いだと思いますが。これまで、廃プラ圧縮にリスクがあるという科学的主張はない、というのが通常の環境関係者の理解です。未知のリスクがあるといわれれば、それは未知ですからなんとも言いがたいですが。

(2)現在、利用可能なベストのデータを見ると、排出させる可能性のある物質中、もっともリスクが高そうなのは、ベンゼン。排出量は、車が1台分がそこを走り回っている程度。吸着装置を付加すれば、例え建物内部程度の空気量に排気しても、環境基準程度に収まるでしょう。30mも離れれば、10~20倍ぐらいに薄まります。

 現在、3μg/立米という環境基準に対して、おそらく2~3μg/立米が、多数の車の走っている地域の濃度。それが廃プラ中間処理施設の新設によって増加する可能性は、ほぼゼロ。
 大気中での分解速度は余り速くない化合物ですが(半減期1週間?)、それでも、中国のような遠方から来るほど寿命の長い物質ではない。中国から来るのは、SO2、オゾン、などのような寿命の長い物質。
(3)この方式は、生産性の高さからとっているものですが、余り文句を言われたことは無いので、誰もが不快感を感じるとは思っておりません。事実だけを書くということは、理想的にはありそうに思われるかもしれませんが、リスクに関しては、事実以外の部分で、決まっている部分が多いのです。

 未知のリスクが無いのか、といわれれば、それは未知ですからなんとも言えません。しかし、未知のリスクがあるだろうからといって、それを推定有罪のすることは、化学物質に対してやや過剰反応のEUですら、やりません。

投稿: C先生 | 2007年8月 2日 (木) 00時57分

学校の隣に建てる場合のリスク係数は、10000倍くらいですか?
どのくらいと評価すればよいのでしょうか。

投稿: | 2007年8月 2日 (木) 08時17分

前の前に書き込んだ廃プラ騒動記です。
すいません。この前のC先生の投稿は、私の書き込みに対するものでしょうか?
私の質問が悪かったのか、あまりに、質問に回答いただけていないようなので再度書かせていただきます。

まず、
①ですが、ここでは先生がブログに書かれているように、「廃プラ圧縮が焼却よりも危険性が(低い可能性も)高い可能性もある。」しかし、通常の環境関係者の認識では危険性はあるという認識すらないため、危険性の評価すら定まっていないし、先生も何ら調べておられないということですか?
相模原宮下の施設等近くにいくらでも施設はあるので、建設をする前に実際に稼動している施設で安全性について調査し、その結果を提示してくださいというのが施設に反対している市民の意見です。 
 また、多摩市は焼却より圧縮が安全であると何度も繰り返しており、その説明は何ら根拠がないということですか?という質問です。

②については、ありがとうございます。中国からの汚染物質である、光化学オキシダント(半減期50日程度)が中国の工場が排出する汚染物質が周辺の大気汚染と車の廃ガスを原因として起こっていると考えられているそうです。
http://www.jamstec.go.jp/frsgc/jp/press/050617/index.html
 新規にはじめる廃プラ収集で日20台程度増えるゴミ収集車、唐木田での調布市ゴミ受け入れで増えるゴミ収集車等での複合汚染により、光化学オキシダントが作られ、光化学スモッグを生み出す可能性は本当に0に近いと断定できるのでしょうか? 一物質だけ恣意的に取り出し安全とする主張には危うさを感じます。

③この部分については全く回答されていません。
 廃プラリサイクルの有用性を主張されるのであれば、当然LCA(ライフサイクルアセスメント)の観点で、リサイクルすべきかどうか詳細な調査をされて資料を持っていらっしゃると思います。
 それを私達にも分かる形で示してくださいとお願いしているのです。

 以上素人の私に、ご教示いただければければ幸いです。

投稿: 廃プラ騒動記 | 2007年8月 3日 (金) 01時06分

はじめまして、くろおにと申します。
長文になりますがご容赦下さい。

少しでもリスクが高くなる可能性があるものは許容したくないという意見の方もいるということは理解していますし、そのような意見でも発言の機会は与えられるべきです。

しかし、それが行政に反映されるとなると話は別です。行政としては市民全体の利益を優先しますので、行政が実施する事業では(事業の変更を要する程の)重要な事実が示されない限り、少数派の意見は反映されないことが普通にあります。

前置きが長くなりましたが、リスク論としては廃プラの圧縮施設の稼働や20台程度の交通量の増加程度では、リスクの増加はほとんど無いと考えます。

その理由は、全国各地で既設の廃プラの圧縮施設が多数稼働していますが、施設の作業員や周辺住民の健康被害が発生しているという情報がないことです。つまり、C先生もおっしゃっているように、何らかの化学物質が発生していたとしても、そのリスクは周辺住民の健康を害する程のものではないと言うことです。タバコのリスクの足下にも及ばないでしょう。

最近、「安全であることを伝えることはできても、安心であることを伝えることは出来ない」ということをよく考えます。安全であるという事実を示されても、安心できない人が増えているように思うからです。こういった人たちは、リスク評価の結果を説明されても、自分たちの考えと異なるものには納得できず、結果を受け入れようとしません。こういった人たちは「不安が無くならないと安心できない」と言いますが、事実を受け入れない限り不安を払拭することはできず、いつまでも不要な不安におびえることになります。結局自分を安心させることができるのは自分だけだと考えます。

いくら安全だと言われても「もしかしたら・・・?」と考えるとどこまでも不安はつきません。全ての「もしかしたら・・・?」についてリスク評価を実施し、些細なリスクも全て取り除くためには無限のコストが必要となりますので、どこかで折り合いをつけるしかありません。安心できない人たちは、この部分が納得できない(コストの意識がない)のではないでしょうか。少し過激な言い方かもしれませんが、人の健康や命はプライスレスではありません。他のリスクとその大小を比較した上で、優先順位の高いものからコストが投入されます。当然コストは有限ですので全てのリスクに対して対策をとることは不可能です。

今回のような廃棄物処理施設の設置については「施設のリスク評価」と「設置場所の選定」という2つの問題があると考えます。どちらも最終的には、ごみ処理にかけるコストをいくらにするかという話になりますので、許容できると判断されたリスクに対しては対策がとられません。つまり、施設設置の適地に選定された地域では、許容できる範囲とはいえ新たにリスクが生じることになります。この結果、地価の低下等の風評被害が生じる場合もあるようです。リスクは許容範囲であっても、何らかの被害が生じる可能性がありますので、こういったNIMBY施設の周辺地域には電源立地交付金の様な制度を導入すべきと考えます。ごみ有料化を実施している場合は指定袋100枚5000円相当配布など。

また、安全係数の話も出ていますが、個人的には「世間一般に対する安全係数」と「自分に関する安全係数」の乖離があまりにも甚だしい人は、自分さえ良ければという人の様な気がして信用できません。

投稿: くろおに | 2007年8月 3日 (金) 17時34分

>リスクは許容範囲であっても、何らかの被害が生じる可能性がありますので、こういったNIMBY施設の周辺地域には電源立地交付金の様な制度を導入すべきと考えます。

ここで言いたかった、何らかの被害とうは健康被害ではなく風評被害のことです。誤解を招きやすい表現でしたので、補足します。

投稿: くろおに | 2007年8月 3日 (金) 17時45分

たびたびすいません。
近くにある相模原市宮下の廃プラスチック圧縮処理施設では、ベンゼンが環境基準を超えています。また、トリクロロエチレン、ジクロロメタン等は、市役所屋上と比べて2倍以上の濃度となっており、明らかに大気が汚染されています。
 施設境界で図っているのでこれらの汚染原因が廃プラの圧縮の可能性が高く、きちんとした調査をした上で資料を提示してくださいとお願いしているのです。
 私達の求めているのは、偉い先生が何の調査、責任も負わずに「安全だ」と発言していただくことではありません。

なぜ、その程度の事さえできないのですか?
本当に必要な施設であるならばその程度のコストは負担してください。

http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/sigen/kateigomi/epress/pdf/h19pra_chousa.pdf#search='相模原 宮下 環境基準'

投稿: 廃プラ騒動記 | 2007年8月 4日 (土) 00時01分

上記の廃プラ騒動記さんのリンク、途中で切れてるみたいですね。

http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/sigen/kateigomi/epress/pra_chousa.html

ここから、過去3回分のデータが見れますよ。
3つ並べてみると、廃プラ騒動記さんの指摘が見当違いであることが、
よくわかります。
(だからこそ、1個しかリンクはらないんでしょうけど)
 ベンゼンって、結構あっさりと環境基準超えるんですね。


投稿: kitten | 2007年8月 4日 (土) 01時08分

連投失礼します。長すぎて表示が切れるみたいですね。
最後の部分は

pra_chousa.html

です。

投稿: kitten | 2007年8月 4日 (土) 01時10分

発表された数値を見ると、むしろジクロロメタンが気になりますな。中でお湯でも沸かすようになったんだろうか? まあ環境基準と比較しても一桁以上低いレベルでの話ですが。
ベンゼンは測定の瞬間に車が通りかかっただけで一気に増えますから、1回の測定結果(連続した2日の数値を平均したもの)が基準値をオーバーする頻度は高いと思いますよ。環境基準不適合は年平均との比較で判断するものですから、今のところOKですね。

ということで、大気汚染に関しては間違いなく「危険性を理由に反対するべきではない」ですね。
廃プラ騒動記さんがプラ施設を建設する意味が無いとお考えなのはわかりますが、なぜそうお考えになったのかの理由部分がころころ変わっていて説得力が無いと思います。LCA的な情報は今回の記事には確かに無いですけれど、リスクコミュニケーションの話題なのだから当然では? 過去記事に少しLCA的な話があったように記憶しておりますが・・・まだ見つけてないです。
個人的には複数の処理方法を持っておくというのは良いことだと思いますけれど(建設する場所の選択とは別の議論です)。処理対象ごとにどの処分方法が最適か、それこそLCA的な意味で違いがあるものですから。

投稿: Tama | 2007年8月 4日 (土) 09時33分

LCAに関しては、プラ処理協自らが調査してます。
http://www.pwmi.or.jp/pk/pk05/pkflm502.htm
インベントリ項目はCO2と廃棄物最終処分量ですね。
廃棄物最終処分量については、マテリアルはリサイクル不適物が多く、サーマルは減容化が可能なので、サーマルが良いとなっています。また、容リ法に乗ってしまうので、マテリアルの最終処分はどこでされているのか、不明です。サーマルであれば、多摩市なので日の出町の二ツ塚処分場ですね。

一方、CO2的、資源効率的にはマテリアルが良いとなっています。
結局、何をインベントリ物質とするか(もしくは、どんな環境問題を取り上げるか)で、マテリアル・サーマルの優位は変動するということでしょう。
ということで、インパクト分析で統合化が必要となるのでしょうが、日本版被害算定型影響評価手法(LIME)では、最終処分量のインパクトが低いです。したがって、ちゃんと計算したわけではないですが、サーマルよりもマテリアルのほうが良いという結論になりそうな気がします。

投稿: mr.k | 2007年8月 4日 (土) 14時43分

補足
「サーマルであれば、多摩市なので日の出町の二ツ塚処分場ですね。」は、もし多摩市を想定すれば、マテリアルはどこに行くか分からないが、サーマルであれば日の出町だ、ということを言いたかっただけです。当然ながら、プラ処理協のデータが日の出町を想定しているわけではないです。

投稿: mr.k | 2007年8月 4日 (土) 14時46分


mr.kさんが引用されたプラ処理協によるLCAは、マテリアルリサイクルの残渣が埋立てられていた時期のシナリオによるものですね。現在では、マテリアルリサイクルの残渣は、埋立ではなく、RPF化や焼却が主ですので、埋立量は減少しています。

なお、サーマルについては、自治体の焼却炉でエネルギー回収するのではなく、分別収集の後、RPF化を経て、石炭ボイラ等の代替燃料とするシナリオもありえます。但し、後者の方法は、容リ法のもとでは他の再商品化手法のキャパシティが不足した場合にのみ認められています。プラ処理協のLCAにおける発電効率20%は、分別収集後、RPF発電を想定したものではないかと思います。

投稿: 関係者 | 2007年8月 4日 (土) 17時15分

関係者さん、補足ありがとうございます。
私は元の報告書にあたっていないので、前提条件が不明です。マテリアルの最終処分の件は2002年の報告書なので確かに改善されているかもしれません。原本を少し探してみようとは思いますが・・・。
また、サーマルがRPF化後だとすれば、いずれにせよ圧縮減容はプロセスに入っているわけですね。
とすると、自治体の焼却炉でのサーマルリサイクルは、マテリアルリサイクルよりもさらに悪くなる可能性があると・・・

投稿: mr.k | 2007年8月 4日 (土) 20時03分

建設反対派の人の本当の不安は、相模原市での測定項目にも載らないような「未知の物質のリスク」なんじゃないでしょうか?だとしたら、さすがにそこまでは調べきれない、と言うしかないでしょうね。

門外漢かつ外野のいいかげんな知識なので間違っているかも知れませんが…
例えば食品など、一見きちんと基準が決まっていて安全が保証されているように見えて、実は「危ないことがわかっている物質しか調べていない」。それ以外の未知のリスクには対処していません。食品の製造プロセスを変えたり、新しい方式の家電製品を出したりする時には、そうした未知のリスクが必ずあります。かといって、それに全て対処するのは現実的ではないでしょう。

あと、やるとしたら相模原の施設周辺の住民の健康調査ですが、バイアスを取り除くのが難しそうですね。調査目的を知ってしまったら、「言われてみれば施設が出来てから体調がおかしい」という人が間違いなく出るでしょうから。それこそ化学物質ではなく行政に対する信頼度に左右されると思います。仮に調査するにしても、多摩市には言ってもいいですがC先生に立証責任はないでしょう。

施設問題って、行政が計画を強行しようとすることがこじれる原因になっているケースが多いように思います。僕も安全性には問題ないと思っていますが、話し合いがまとまるまで建設は延期すべきでしょう。

投稿: ととちお | 2007年8月 6日 (月) 00時35分

原発にしてもこういった施設にしても、結局のところ行政(や電力会社等の公的機関)の説明や話し合いが足りないというのが、ネックになっている気がしますね。
今回のケースでは、「市はきちんと安全性を調査せずに安全だと言い張っている」ように見られているわけで、(実際にどの程度調査/評価しているのかは知りませんが)もっと情報をオープンにして、足りないといわれる部分は可能な限り追加調査をするなりして住民の安心感を高める努力が必要でしょう。

まあ、どこまでやっても反対する人が0になることはないでしょうから、ある程度のところで足きりする必要はでてしまうでしょうが、少なくとも現状では意識の乖離が大きすぎると思います。

投稿: B-51 | 2007年8月 6日 (月) 10時33分

諏訪小学校と、エコプラザ多摩の
廃プラ中間処理施設の排気口が、思った以上に近いですね。
安井先生も、諏訪小学校が近いことが問題だと
言っていましたが、写真をみると、本当ですね。
これだけ近い位置で、来年1月から排気してよいのでしょうか?

http://www.geocities.jp/haruhino_web/gakkou/gakkou.htm

http://www.geocities.jp/haruhino_web/gakkou/gakkou.htm

投稿: 多摩市民 | 2007年8月25日 (土) 23時48分

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