面白いことを経験した。それは、これまで2年ほど使ってきたノートパソコンのWindowsのどこかが壊れたことに由来する。
不思議なことに、MS-Officeが一切動かなくなったのである。当然、再インストールをしてみたが、動かない。
うわさでは、Windowsには、マイクロソフトのみが使える未公開のルーチンが組み込まれており、そこを使ってOfficeは書かれているために、速度が他のソフトメーカーの作るソフトよりも速いとか。MacOS上のOfficeは遅いと聞いているが、それも、同様の事情があるのかもしれない。
いずれにしても、Officeが動かないと、これは仕事にならない。ハードディスク全体のバックアップはときどきとってあるので、約1ヶ月前の状態に戻すことは可能だが、それで動くようになるとは限らない。
仕方が無いので、新しく一台用意して、それが動くようになってから、Windowsを修復することにしたが、いくらハードが到着しても、運用に入るまでには、いささか時間が掛かる。
その間、どうしようかと考えたが、KingSoftの互換Officeを試しに入れてみたら見事に動くもので、それでしばらくしのぐことにした。価格は、Word互換、Excel互換、PowerPoint互換の3本で、4980円だった。互換性はきわめて高い。一部、なんとなく違うよな、という感じはするが、それも慣れてしまえば、どうということは無い。もしも、マイクロソフト製でないことを気にしないのなら、12分に信頼性も高い感じがした。
さて、新パソコンを発注するとき、XPにするか、Vistaにするかかなり迷ったのだが、まあ、新しいことは良いことか、と思ってVistaにしてみた。結果的には不正解だったかもしれない。互換性がかなり悪くて、ソフトも相当に新調する必要があったからである。
Vistaだが、当然のことながら、Office2007をプリインストールしたモデルにした。
これで使っていたファイルを移住させて、万事OKと思ったら大間違いだった。KingSoftのPowerPoint互換で修正して保存したファイルが、PowerPoint2007では、なんと動かないのである。「ファイルが壊れている」、というメッセージが出て、全く開けない。ところが、実はファイルは壊れていない。なぜならば、PowerPointViewer2007では、何の問題もなく動作するからである。
要するに、一旦KingSoftの互換Officeで変更をしたファイルは、もはやPowerPoint2007では使えなくする、これがマイクロソフトの決めた対処法のようであり、まさに、新Office2007にはそのような防衛策が組み込まれている。
このような対応をすることは、マイクロソフトにとって当然の権利なのか、それとも、マイクロソフトの横暴な過剰防衛行為なのか。
皆様のご意見を伺いたい。
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