7月2日:化石燃料の起源
朝日新聞
最近の分析技術の進歩によって、多彩な生物が石油になったことが分かってきた。分析対象になったのは、イタリアで採れた中生代白亜紀の黒色頁岩。有機物に富む石油の根源岩のひとつで、世界各地にある。
頁岩に残るポルフィリンを分析した結果、シアノバクテリアが石油の原料というのが結論。
石油の起源については、地球の深部にある炭化水素という無機成因説、太古の生物が起源という有機成因説があるが、有機説が現時点での定説。古生代(5億4千万年前~2億4500万年前)より後にできていて、中生代(2億4500万年前~6500万年前)のものが6割を占めるとされていたが、どのような生物が原料だったかは分かっていなかった。
C先生:なかなか面白い記事だ。最後の最後に載っている記述とそれへのコメントがもっとも面白い。
記事:「石油の総資源量は、見つかっていないものや採掘できないものを含めざっと3兆バレル。そのうち、1兆バレルがすでに掘られ、今後、1兆バレルが生産できる。需要が今のままならば、これから40年ほど持つと考えられている」。
石油資源開発の加藤進探鉱本部担当部長:「石油の生産がすでにピークをすぎたのかどうかは、専門家の間でも議論が分かれていますが、太古の生物が起源になっている以上、限りがあることだけは間違いありません」
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