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2007年10月 2日 (火)

10月2日:ODA、環境・IT軸に再構築を

 緒方貞子JICA理事長談。

 第一のポイント:開発課題は、国、地域によってさまざまではあるが、人、物、情報が国教を超えて移動するグローバル化が着実に進行している中で、これを踏まえて国際協力のあり方を見直す必要がある。例えば、アフリカにおいても、携帯電話の普及は目覚しく、いまやIT化は避けて通れない現実である。いくつかの国から、ITを教える大学や高等専門学校を設立して、ITの指導をしてほしいという要請があった。

 第二の点は、深刻化する環境問題への取り組みが挙げられる。ブラジルのアマゾン地域では、違法伐採を衛星を通じて監視し取り締まるシステムの国際的な協力が行われている。こうしたシステムは、アフリカが直面している砂漠化や干ばつ、洪水予知などにも活用できるものである。

 第三の点は、民間の投資や貿易を主軸とした自律的な成長が予測されるような中進国や湾岸諸国などの高所得国との間での関係が、今後、文化交流あんどを加えた幅広い関係につながって行く可能性を踏まえ、体系的かつ重層的な関係を構築すること。

 第四の点はアフリカ。90年代を通じ、成長しつつあるアジアと、停滞するアフリカの経済格差が鮮明となった。アフリカでは、紛争後の復興支援が重要。

 JICAとJBICの統合による新JICAには、効率化が求められるだけではなく、技術協力と資金協力の相乗効果を高めることが求められている。加えて、新たな事業目的として、研究活動も加えられた。アジアの経験をアフリカの開発に生かす方策など、世界の中で日本のODAが果たすべき役割を探る研究が当面する課題である。こうした研究を通じて、政府ベースの援助と民間の投資、貿易が連携することが必要。

C先生:環境ODAを実施する際に、JICAは環境省あたりとの新たな協力は指向しないのだろうか。あるいは、経済産業省とはどうなのだろう。JICAは、一部の学界とは連携が無い訳ではないが、もっと連携を目指すべきなのではないか。特に、研究活動が認められたのだから。

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コメント

JICA 環境省 経産省 ODA 国連 国際銀行 がもっと協力しあうと、日本として更に環境で世界に貢献できそうですね。

投稿: jun | 2007年10月 8日 (月) 22時26分

途上国の現場レベルでJICAの動きを見ていると、情報収集や共有、公開(JBICとの連携も含めて)の不十分さ、東京(というか日本のメディア)の方ばかり見て、がんじがらめでやるべきことに注力できず、現地のニーズを十分に拾えていない状況、批判をきちんと受け止められない体質などが目に付きます。そのため、トップダウンで色々な戦略を打ち出しても、末端まで行き渡るにはかなり時間がかかりそうな気がします。
環境分野では、個別の問題に対処する専門家と、地域レベルの事情に詳しいボランティア、そして全体を見通し、国のマスタープラン作り等を支援できるコーディネーターによる密な連携と、それを後押しする資金援助が必要だろうと思います。
研究としては、法整備等も含めた現地仕様の政策立案支援(先進国をただ模倣しただけのものが多いので)、一昔前の技術の現地化、適正技術化(日本では単純な技術も、使いこなせず放置される例がやはり多い)等が当面の課題であるように思います。

投稿: southpacific | 2007年10月10日 (水) 11時24分

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