12月24日:クリスマスイブ HPは相変わらずリサイクルの視点
米国に一週間ほど出かけていたため、毎度のことながら何かと宿題に追いまくられていて、新しい話題を取り上げる余裕皆無の状態。相変わらず「リサイクルの視点」を若干議論しました。バーゼル法に関しては、色々と考え方は有り得ますが、他国の国内問題に対して、「国外に存在する我々は、妙な倫理観を持つ必要は無い」、というのが個人的主張。
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米国に一週間ほど出かけていたため、毎度のことながら何かと宿題に追いまくられていて、新しい話題を取り上げる余裕皆無の状態。相変わらず「リサイクルの視点」を若干議論しました。バーゼル法に関しては、色々と考え方は有り得ますが、他国の国内問題に対して、「国外に存在する我々は、妙な倫理観を持つ必要は無い」、というのが個人的主張。
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コメント
リサイクルの視点、容器その他プラのマテリアルリサイクルはプラスチック混合物であるから価値が低くなるとのことですが、多くのプラスチック製品はそもそも使用段階で混合物(プラスチックアロイまたは複合形成物)であることが多いのも問題を難しくしていると思います。
PETのように混ぜ物がほとんどないものはどちらかというと例外的であり、リサイクル樹脂の純度に基準を設けると、ほとんどがリサイクル出来ないものになってしまいそうです。容器リサイクル法を製造段階から適用させ、マテリアルリサイクルの価値が高くなるような容器を作らせる、というところまで考える必要があるのでは。もちろん、純度の高いプラスチックで現在のような高い機能を持たせることは無理ですから、容器に求められる機能そのもの=現在の生活様式そのものを見直す必要が出てきます。
現在の機能性容器は、熱回収の基準を設定した方が良さそうだと個人的には考えています。
投稿: Tama | 2007年12月28日 (金) 09時37分
安井先生の「リサイクルの視点その3」にもあるように、私も使用済みPETの輸出が相手国の大きな環境問題につながっているとは思いませんが、(4)で示されているリサイクル品質の視点から、安易な輸出には疑問を持っています。
このところ、容器包装リサイクル法に基づかない、民間業者経由の海外(特に中国)への輸出が主流となってきています。
中国のプラスチック再生工場を見る機会があったのですが、日本を含む諸外国から入ってくるPETフレークは、ラベルの紙やプラスチックフィルムが多量に付着したまま破砕されており、結局は不透明で有色の材質不明のペレットになっていました。
また、日本でも再生困難と言われる硬質発泡ウレタンが、破砕された状態で持ち込まれていました。工場の担当者によれば、さらに粉砕した上、品質をあまり問わないパレットなどを製造する際に混ぜている、とのことでした。
こうした低品位プラスチックの輸出は、海外で加工のうえ日本に輸入され、さらなる品質低下を伴うことから、結果的にユーザとなる日本でも無視することができない問題だと思っています。
また、家電やパソコンについては、使用済み製品だけでなく、プラントやシステムも輸出されていることを考慮すべきと思います。
アジア地域の多くの廃棄物・リサイクル関連では、日本製のプラント・装置が活躍しており、またその設置を日本政府からの援助・融資が支えています。
アジア諸国で急増するE-Waste対策についても、現地でのプラント建設や日本からの資金援助について、あるいは、レアメタル抽出など高度技術が必要な循環資源を日本へ逆輸入するシステムについて、日本産業機械工業会等で検討されています。
こうした仕組みを日本の政府や企業等が提案し、資金面や技術面で支援するのであれば、相手国から「倫理的」だけで済まされない問題を指摘されるおそれが十分にあると思います。
もちろん、安井先生の仰るように、相手国の法制度やその運用が最も大きな問題ではあるのですが、日本の政府や企業の関与を前提にすれば、責任問題に発展しないリスクマネジメントとして、相手国の環境・労働問題への配慮も必要になってくるのではないでしょうか。
投稿: せららばあど | 2007年12月28日 (金) 22時07分
人モノカネを投入して、世界一の品質のpetフレークを作成し、それをかかった費用の10分の1以下で輸出し、当然に資源を浪費し環境を悪化させる。
それでも輸出OKと言い張るなんてね。
投稿: CC | 2008年1月 2日 (水) 18時08分
>それでも輸出OKと言い張るなんてね。
原油の浪費と供給双方の価格弾力性の低さを考えれば、petフレークの所得補償効果の総量など大した事が無い=大きな環境問題につながらないことは、正常な知能があるなら容易に理解できる事。
投稿: CC? | 2008年1月 6日 (日) 18時47分