1月20日:HP更新 環境問題の虚実・表裏・損得
年賀はがき古紙配合率偽装のニュースは、1月9日に報道されていたのだが、翌早朝に北京に行く準備をしていたためか、見逃していた。帰国後、それを知って驚いたのだが、その後、こんな発展をするとは、全く想像外だった。今年、このようなびっくり偽装ニュースがまだまだ出てくるのだろうか。
やはり、日本企業のCSRは未熟だ。製紙業界も、贖罪のために、環境基金でも作って、世界の森林保護のために貢献でもしたらいかがだろうか。
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コメント
友人と話をしていた時に年賀はがきの偽装問題の件になったのですが、その友人は「きれいなはがきを使いたい人のために親切で良い紙を使ったら偽装扱いされた」と同情的に解釈していました。古紙を使う際の技術的な問題、特に生産効率の低下とそれに伴う技術・設備面での投資について説明し、「結局金のためにやったはずで、決してユーザーのことを考えたからとは思えない」ことを納得してもらえましたが。
この友人に限らず、どうも「古紙を使うのは金がかかる」ということを知らない人が多いようです。これはリサイクル全般に言える傾向かもしれませんが。やはり「使い古しは安くなる」という認識は、世の中強いものなのでしょうか。
投稿: Tama | 2008年1月21日 (月) 17時40分
そうでしょうね、同意見です。
投稿: z | 2008年1月23日 (水) 00時23分
そうでしょうね、同意見です。
投稿: z | 2008年1月23日 (水) 00時36分
ある意味、企業は損得で動いて、古紙を使わなかったわけでしょう。環境?そんなの関係ねー、て言いたいのでしょうね。
長期的な地球規模の損得を示す指標が、企業の経営に今のところないから、そこまで想像できないのでしょう。
支持すべき企業を、環境指標でふるい分ける必要があるのかもしれません。
投稿: 健 | 2008年1月23日 (水) 11時35分
ただ、該当した企業だけを責めるのではなく、他の商品の取引の問題などもある以上、製品企画者にも賢くなってもらわねばならない面はあるでしょうね。
新品と同等の品質規格を同価格かそれ以下でといったことを平気で要求されると、下請けが無理を無理だというのは困難な世の中なのではないでしょうか。
もちろん、ここで製品企画者に根があるという話ではありません。それなら情報提供者は企業が無理なら一般論を流布するのは、その根は・・・となっていってそれぞれにはそれぞれの事情があるであろう話ですしね。
問題をどこが悪いとザックリ切捨てるのが困難なのでしょうねという話。
今を生き残らなければ明日を生きられない、根はこんな言葉にあるのかも
投稿: z | 2008年1月23日 (水) 18時19分
起こってしまったのですから、少なくとも今回の偽装で伐採されたはずの樹木の10倍量くらいは、企業は土地を購入して植林しないと。
この問題を、しょうがない起こるべくして起こった問題だとして処理するか、未来の人類へ向けてのメッセージにするのか、注目です。植林して、この活動ををまたCMにでもすれば、イメージアップに変わると思うのですが。謝罪広告だけでは、イメージダウン確実です。過ちを認めないと、じゃあ次にどうすればよいのかというアイデアが出ないのではないでしょうか。
商売には、「損して得取れ」っていう言葉もあります。この際、徳も取っちゃいましょう。
投稿: 健 | 2008年1月24日 (木) 09時22分
リサイクルで品質がよく安くというのは無理がありますよね。再生品が安くなるのはそれ相応の使われ方でないと。
これは紙じゃなくて樹脂なんですが場合場合で色々と。
「○○のクズが入りますよ」「外観が荒れます」「原色が出せるわけないでしょう」「何のための接着ですか?簡単にははがれませんよ」「そもそも相溶性が低いんですよ」「今の肉厚では問題が出ますよ」「そんな要求されるなら中国にでも売った方が手っ取り早いって誰でも考えるんじゃないですか?」「○○(化学物質)が入ることもありえます」
「どうすれば対応できる?」
「そのお値段では無理です」
投稿: 通行人 | 2008年1月26日 (土) 07時08分
健さん
>起こってしまったのですから、少なくとも今回の偽装で伐採されたはずの樹木の10倍量くらいは、企業は土地を購入して植林しないと。
製紙会社のHPを見ると、以前からウン万ヘクタールの植林目標を立てて植林している様ですよ。まさか偽装じゃないでしょう。1万ヘクタールは1000平方キロメートル。いったい何本植えているのでしょうね。
投稿: ANALYST | 2008年1月26日 (土) 12時12分
>1万ヘクタールは1000平方キロメートル。いったい何本植えているのでしょうね。
すみません。ケタ間違えました。100ヘクタールが1平方キロです。
投稿: ANALYST | 2008年1月26日 (土) 12時30分
今回の古紙配合率偽装問題は、実質的な意味では、リサイクルとは無関係ではないでしょうか。
消費者が、ごみにすることなく、リサイクル目的で自治体や業者に渡した古紙は、製紙会社に行かなくとも、海外の別目的であれ、再利用されているはずです(買ってまで捨てる人はいないでしょうから)。
つまり、リサイクルそのものは何ら破綻していない。
問われるべきは、「グリーン購入対象品」を偽装して購入者・取引先を騙し、場合によっては通常商品より高い価格で販売までしてきた、製紙会社の詐欺行為にあると思います。従って、この「事件」は、環境問題ではなく、民法・商法上の犯罪行為として裁かれるべきものではないでしょうか?
投稿: せららばあど | 2008年1月26日 (土) 18時10分
>せららばあど さん
>つまり、リサイクルそのものは何ら破綻していない。
これはその通りかもしれないし、そうじゃないかもしれません。
古紙再生率という数字があって、目標を早めにクリアしてしまったのでさらに大きな目標として62%という値が作られたわけですが、この数字が本当に信用出来るのか? という話はあると思います。買われた古紙が再利用されているのは確かだとしても、その量が正しく把握されているのかどうかが疑問。もしかしたら、今の古紙リサイクルは「なっちゃいない」状態なのかもしれないということです。
洗い直したデータが出てくるまでは判断保留ですかね。
投稿: Tama | 2008年1月27日 (日) 20時32分
古紙の需給統計は経済産業省の統計だから虚偽の報告をすると統計法の罰則があるでしょう。霞ヶ関のヒトに確認してください。古紙の統計は製紙連合会でなく古紙再生促進センターが担当のはずです。つまり、うそは考えにくい。
http://www.prpc.or.jp/
投稿: ANALYST | 2008年1月27日 (日) 22時36分
Tamaさん、コメントありがとうございます。
私が言いたかったのは、ある時点で系全体を見た場合、古紙がどこかでリサイクルされていれば、森林の伐採面積に変化はないのではないか、ということでした。
しかし、Tamaさんのご意見にヒントを得て、系の各点(企業)に注目してますと、例えば、製紙会社は古紙を使わない分だけ森林資源の消費量を増加させているだろうし、一方古紙を買い求めた(海外)企業は、それまで古紙仕入れに悩んでいたとすれば、安易に需要を伸ばして森林資源の消費量の増加をさせたかもしれない。つまり、系全体の変化量として見た場合、減らせたはずの負荷を減らせなかったし、増加させたかもしれない。
と考えますと、資源(環境)上の制約がある中で、こうしたルールを破ることは、資源の消費、そして環境の悪化を招いてしまう可能性が十分にある、ということですね。
投稿: せららばあど | 2008年1月28日 (月) 00時15分
>ANALYSTさん
統計の担当者がウソを書いたとは思いませんが、元になったデータがどこにあるのかが気になるんですよ。
メーカーが実際に使用した古紙の量をきちんと報告していたのだとすれば、出荷した紙の古紙配合率に虚偽があったのですから、販売実績と大きくずれた数字になっていて虚偽バレバレだったはずなのです。ですが、そういう報道が見あたらない。
となると、虚偽含みの古紙出荷量を報告していた可能性も高いのかな、と。まあ私はそこまで調べてないのでただ疑ってるだけのイヤナヒトなのですが。最近ギョウザの話ばっかりで古紙虚偽の話消えちゃいましたよね。
>せららばあど さん
私が書いたのは安井先生も記事中に書いてらっしゃることですけどね。どこでつじつまを合わせたのかによっては、実際の負荷を増やした可能性があるだろうと思います。
投稿: Tama | 2008年2月 4日 (月) 12時03分