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2006年3月12日 (日)

DIMEの必携モバイルBest5

 久々にDIMEなどを買ってみた。必携モバイルBest5なる記事に興味があったため。
「ビジネスマンがカバンに入れておきたいモバイル機器とは?」

 そのランキングは、
第1位:ノートパソコン
第2位:デジカメ
第3位:デジタルプレイヤー
第4位:電子辞書
第5位:ICレコーダー

 面白いのは、それぞれのジャンルについて、DIMEが重視するポイントが記載されていること。

 それぞれについて、いくつかの製品が掲載されている。そして、明確にそう書いてある訳ではないのだが、額縁に写真が入っている製品がお奨めのようだ。

 実は、第5位を除いて、私自身のかばんには、いつでも第1位から第4位までの製品が入っている。したがって、かなりこれらの製品の選択にはうるさい人間である。DIMEと同じ判断基準のものもあり、違うものもあり。少々比較してみたい。

ノートパソコン: DIMEの3つのポイント
(1)頑丈
(2)駆動時間
(3)軽さ
私見:ほぼ同意。
 現用機器は、DIMEのお奨めLet’s NoteのT4G。初期型に80GBのHDDを特注したもの。軽さが欲しいときには、軽量バッテリーを使うことも可能。しかし持っていはいるものの使ったことが無い。これで、Let’s Note R1,T1,T2と過去3機種を使ってきたが、特に文句は無い。強いて言えば、バックライト交換サービスなどの長寿命化サービスを導入して欲しいことぐらい。

 DIMEの記事批判:NEC Lavie、Dynabook SXは、まずまず妥当。FMV Looxは特殊用途だ。ちょっと興味はあるが。VAIO TypeSは、余りにも重い。本当にかばんに入れたことがあるのだろうか。

デジカメ:DIMEの3つのポイント
(1)ブレ補正機能
(2)光学ズーム
(3)撮影可能枚数
私見:(1)は重要。デジカメでもっとも重要なのは、これ。(2)は、3倍もあれば日常用途には十分。(3)撮影可能枚数は余り問題でない。それは、単3型電池使用のものを選択すべきだからだ。
 私的3つのポイント
(1)ブレ補正機能
(2)単3電池使用可能
(3)小型軽量
 現用機器は、Lumix LS-1。極めて安物の400万画素。いつも持ち歩くには十分。海外旅行用にはズームがもうちょっと欲しい。本気で写真を撮るときには、やはり一眼デジカメを持ち出す。
 単3型電池は、もちろん最近性能向上が著しいNi-H充電池である。デジカメには、三洋のEneloopをお奨め。自己放電が少ないので、大容量Ni-Hよりも却って長持ちする。
 かばんに入れる目的なら、単4型Ni-H電池使用の超小型デジカメが欲しい。もちろんブレ補正機能付き。2.4~3倍ズームぐらい。単4使用可能なモデルは、現存はするのだが、安物玩具デジカメしかないのが現状。

デジタルプレイヤー:DIME3つのポイント
(1)データ容量
(2)画面サイズ
(3)駆動時間
私見:このポイント選定はおかしいのではないか。パソコンを持ち歩くのが前提であれば、データ容量などは無関係。8時間分程度入れば十分。パソコンのHDDを大容量にしておけば、いつでも入れ替えれば良いだけ。
 画面サイズだって、いざとなれば、パソコンを使えばよいのだから、問題は、駆動時間ぐらいではないか。
 私的3つのポイント
(1)単4型電池使用
(2)小型・軽量
(3)WMAが再生可能
 現用機器は、CREATIVEのZEN Nano 1GBモデル。単4型Ni-H電池1本で14時間程度は持つ。ただし、電池としてEneloopはお奨めしない。1日の使用時間が長い機種は、高容量のNi-H電池が良い。
 この製品だが、イヤフォーンが安物なので、交換をお奨め。以前は、ソニーのネックストラップ型を使っていたが、見事に壊れた。現在は、パナのものだが、なんとなく耳との相性が悪くて今ひとつ。
 iPOD nanoが単4Ni-H電池で動けば買いたい。

電子辞書:DIME3つのポイント
(1)画面文字数
(2)電池寿命
(3)軽さ
私見:これも妙な話。(1)画面文字数が必要になるのは、デスクなどでの使用中のこと。持ち歩いてちょっと使う場合には問題にならない。デスク用には、デスク用のフル仕様の電子辞書を買うか、あるいは、パソコンに本格的な辞書を入れておけばよいだけ。(2)電池寿命も問題にならない。十分に持つ。2ヶ月ぐらいは平気である。電子辞書は多くの場合、単4型が使用可能で、スペックに書いてなくても、Ni-H充電池が使える場合が多い。
 私的3つのポイント
(1)軽さ
(2)機能
(3)中国語、韓国語を含む多国語
 現用機器は、ソニーの「EBR-S8MS」。DIMEに掲載されている写真は「EBR-S8MS」でない。EBR-500MSか何かの間違い。この機種、仕様外であるが、Ni-H電池が使える。Eneloopをお奨め。十分長期間持つ。
 この機種の機能で気に入っているのは、アルファベットであれば、何語かを意識しないで入力可能であること。マルチ検索機能という。ガーラ湯沢というスキー場があるが、あのガーラとは何か。galaというスペルだとしたら、ドイツ語、フランス語、スペイン語などでお祭りという意味みたいだ、といったことが分かる。
 欠点は多数ある。バックライトが無い。語数が少ない。しかし、携帯用としては十分。

ICボイスレコーダ:DIME3つのポイント
(1)収録時間
(2)小ささ
(3)軽さ
私見:収録時間はこれまた妙な話。余りにも短いと困るが、電池が余り持たないのだから、電池を予備を含めて3セット程度を持っていたとしても、それ以上の収録時間があっても仕方が無い。ご推奨らしいパナソニックのRR-US900だが、電池の持続時間が8時間。その3倍の24時間以上の録音時間があっても無意味。仕様では67時間録音可能というが。
 私的3つのポイント
(1)USBでパソコンへの転送のしやすさ
(2)音楽ファイルの再生能力
(3)小型軽量
 現用機器はなし。オリンパスのV-50を理想的だと思って購入したのだが、USBの仕様がFullSpeedで遅いので、全く実用にならない。めったに使用しない。

全体的な感想
 この記事を読んでDIME推奨商品を買う人は、やはり裏切られたと思う可能性が高い。まず、モバイルの基本は、パソコンを中心に据えるのかどうか、なのだ。理由は、重い、高い、多機能なのだから、どうせ持つのであれば、これを十分に使いこなしながら、その能力では不十分なところを他の機器に依存するのが正しい。

 DIMEのご推奨の機器の総重量を計算してみると、
 デジカメ        168g
 デジタルプレーヤー 157g
 電子辞書       290g
 ICレコーダー      65g
 合計          676g
これには相当なる体力が必要だ。

 ちなみに現用機器の重さを実測したら、
 デジカメ        200g
 デジタルプレーヤー  40g     
 電子辞書        98g
 ICレコーダー      48g
 合計          384g
これでも重いのだ。軽量デジカメ(単四使用、手ブレ防止、3倍光学ズーム)を誰か作って欲しい。

ICレコーダーを持ったときには、デジタルプレイヤーは置いていくので、いずれにしても340g前後。

 もっとNi-H電池を使った機器を推奨すべきではないだろうか。デジタルプレイヤーのように毎日使っていると、1年足らずで、Li電池はヘタって来る。そうなったときの出費は4000~6000円か。デジカメでも同様。スペアのリチウム電池を買うと、やはり4000円の覚悟が必要。そのデジカメを長く使うのであれば、余り問題はないが、どうも、一眼デジカメまで行かないと、結果的に中途半端で満足できず、そのうち買い換えるのではないか。将来、ビンテージデジカメになるものになる製品はほとんど無いかもしれないが、リチウム電池で特殊形状のものを使う機種は、どうもビンテージになる資格を最初から放棄しているように思える。

 色々と考え直してみたら、どうもDIMEの記者は、ビジネス用途を考えていないのではないか、と思い始めた。電子辞書の推薦文に、「ムーディーな暗めのレストランで食事を注文するときにも活躍しそう」とあり、iPODの推薦には、「150時間もの動画を保存できる」とある。要するに、遊びのための製品の選択をしているのだ。なるほど。それなら、本記事の最初の言葉、「ビジネスマンがカバンに入れておきたいモバイル機器とは?」というものを、「ビジネスマンが、主として遊びのために、しかし、ときには仕事のためにカバンに入れておきたいモバイル機器とは?」と直すべきだろう。

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